★サイクル2取引の値幅・注文数・レートを検証。
外為オンラインのiサイクル2取引、サイクル2取引では想定変動幅、対象資産を入力することにより値幅と注文数(最大ポジション数)が自動計算されます。(関連記事:iサイクル2取引、サイクル2取引の長所短所まとめ

それらがどのような規則により計算されるのかを評価検証します。

また、下記についても紹介します。 
●任意の注文数を設定する方法。
●サイクル2取引で任意のレートに変更する方法。

こちらの記事でも紹介したように、各要素は次式で計算されています。

●各要素の計算式。
損切りレート=新規レート-想定変動幅(iサイクル2取引のみ。サイクル2取引は損切り注文なし)
利食いレート=新規レート+値幅   
注文数x値幅=想定変動幅
最大ポジション数=注文数

これからわかるように、損切りレートは自分が入力した想定変動幅により簡単に予想できます。
 
しかし、値幅、注文数は 
 「注文数x値幅=想定変動幅」 
という式により決まり、値幅、注文数の組み合わせは複数存在するのでそのどれが選択されるかがわかりません。

例えば、想定変動幅が300の場合、注文数4x値幅75だけでなく5x60や10x30でもよさそうなのですが、システムは4x75を選択しています。

そこでいくつかの条件を入力し傾向を調べました。

例えば、以下の条件を入力すると以下の結果が表示されます。

●条件。
ドル円
■想定変動幅 300pips(参考期間 1ヶ月では304pipsと自動入力されますが、簡単のため手動で変更しました)
■対象資産 30万円

●結果。
上記の条件にて計算された結果
注文数は 4 注文 ポジション間隔(値幅)は 75 PIP
最大ポジション数は 4 ポジション となります。

指値    利食い  損切り
108.95 109.70 105.95 
108.20 108.95 105.20 
107.45 108.20 104.45 
106.70 107.45 103.70 
(この条件の結果↓) 
iサイクル2取引、想定変動幅300pips対象資産30万円
下表の検証により、次の傾向があることが確認でき、これにより注文数や値幅をある程度調整できます。
 
●対象資産が増えると注文数が増える(値幅が減る)(下表の赤色)

●想定変動幅が増えると値幅が増える(「注文数x値幅=想定変動幅」の関係にあるため必ずしも注文数が増えるとは限らない)(黄色)。
損切りレートも想定変動幅により決まるので注意が必要。 

●通貨により値幅が違う。
値幅が大きい順に、ポンド円>ユーロ円>ドル円>豪ドル円。(ボラティリティ依存かと思いましたがドル円より豪ドル円の方が小さいのでそうでもないようです。)(黄色)

(下表の上段は想定変動幅100、中段は200、下段は300。主要4通貨について対象資産10万~100万まで検証) 
iサイクル2取引、値幅、注文数の傾向。ループイフダン検証ブログ
想定変動幅100(対象資産50万~100万円)では小さ過ぎるためか、対象資産を変えても注文数10、値幅10のものが多かったです。イレギュラーな条件と思われるので表示はしましたが、検証からは外しています。

数量(取引数量)はドル円と豪ドル円で想定変動幅100、対象資産1,000,000の時に2となりましたが、ユーロ円、ポンド円では1でした。この理由もよくわかりませんでした。

計算されたポジションが全てロスカットされても対象資産がゼロになる訳ではなく、対象資産がどの程度の値動きで失われる計算なのかわかりません。
対象資産は値幅等の計算のためだけに入力する数値と考え、リスク管理は自分で行うのがよいと思います。(公式サイトにもそのような注意書きがあります)

なお、後日検証し直したところ、上記傾向は変わりませんが、値幅・注文数の選び方が変わっていたものがありました。
恐らく直近の相場状況に合わせて調整されているものと思われます。

●任意の注文数を設定する方法。
サイクル2取引では上記傾向を利用することにより以下のような応用が可能です。

注文数を増やすには、対象資産を増やせばよいです(想定変動幅もある程度加減するとよいかもしれません)。
 
サイクル2取引では注文一覧が表示された時に左のチェックマーク(下図の黄色)をクリックすると注文数(最大ポジション数)を減らすことができるので、最初に対象資産を多めに入力する等して注文数を増やしておいてから手動で注文数を減らすことにより自分の好きな注文数を設定できます。(iサイクル2取引では不可)(下図ではサイクル注文と表示されていますが、サイクル2取引も同じです。以下同様)
サイクル2取引、レート変更、注文数変更1
●注意点。
サイクル2取引は新規・決済レート指定できますが、一つ下のポジションの決済レートが一つ上の新規レートに一致するように自動調整される仕様になっています。
 
そのため上記方法により注文数を減らした時も除外した注文の一つしたの注文の決済レートが自動調整されてしまい、値幅が等間隔でなくなるので必要なら以下の方法で修正して下さい。

サイクル2取引は新規・決済レート指定できますが、一つ下のポジションの決済レートが一つ上の新規レートに一致するように自動調整される仕様になっています。
 
そのため、好きなレートに変更するためには、一番下の注文の新規レートから入力していく必要があります。

その後、その決済レート、一つ上の新規レート、決済レートという順に変更していけば全てのレートを指定できます。

(チェックを外して注文数を減らす場合でも、外した注文のレートが自動調整されてしまいうまく調整できないことがあるので、一番下からチェックを外して注文数を調整し、外したものについても小さめのレートを入力しておけば自動調整がされても入力できるようになります。また、チェックを外した注文は当然発注されません。新規レートと利食いレートは10pips以上離さないと元に戻されます。)

(下図は上図においてチェックを外し注文数を4から3に変更し、さらに新規レート、利食いレートを変更したもの。)
サイクル2取引、レート変更、注文数変更2
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(FXトレーディングシステムズ(FXブロードネット)の「トラッキングトレード」はiサイクル2取引と同じ仕様なので、トラッキングトレードにもここで紹介する規則が当てはまりますが、トラッキングトレードは小数点第3位までレートが表示されるためその分だけiサイクル2取引と値幅がずれることがあります。)
(2019年2月18日記事更新。iサイクル注文がiサイクル2取引に仕様変更されたため一部修正)