iサイクル注文、サイクル注文の外為オンラインがトラリピのマネースクウェア・ジャパンに特許侵害差止請求訴訟を起こされました。その経過、今後について解説します。


マネースクウェア・ジャパンと外為オンラインの訴訟経過

時系列で状況説明します。

2015年2月19日。特許侵害訴訟の提起

マネースクウェア・ジャパン(マネースクウェアHD)は、外為オンラインの「サイクル注文」及び「iサイクル注文」がマネースクウェアHD保有の①特許第5525082号、②特許第5650776号を侵害することを理由として、サービスの提供差止めを求める訴えを提起。(事件番号:平成27年(ワ)第4461号)
 
2015年2月25日。外為オンラインに問い合わせてみたところ、以下の回答。
  • 訴状が届いていないのでコメントできない、
  • 訴状が届くには1週間程度かかるだろう、
  • 届いてから対応を決め公表する。
2015年3月11日。訴状が届いており、その内容を精査して対応を検討中とのこと。

2015年11月6日。③特許第5826909号も侵害するとして訴えを追加的に変更しました。
当初の特許だけでは勝てそうにないため、苦し紛れに新たな訴えを追加しただけのようです。(勝てる自信があるならこんなことはしない)
あくどい会社がよく行うベタな戦術です。

2017年1月20日。マネースクウェア・ジャパン上場廃止

トラリピのマネースクウェア・ジャパンはループイフダンに顧客を奪われ衰退傾向が続き、ついに外資系ファンド「カーライル・グループ(インフィニティ)」に買収され上場廃止となる。訴訟はそのまま継続。

なお、マネースクウェア・ジャパンはインフィニティに買収(合併)されることを知らせる文書において、「資産運用を通してNIPPONを裕福にする。」という書くのも恥ずかしいようなビジョン(なぜか日本をNIPPONと表記)で再生を目指すと宣言していますが、他社と比べても非常に高い手数料を顧客から取っており、それにも関わらず自社すら裕福に出来ずに上場廃止に追い込まれた会社が、どうやって「NIPPONを裕福にする」つもりなのか、理解に苦しみます。

トラリピが人気だったのは過去の話であり、その背景等は以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
 

2017年2月10日。トラリピ敗訴

東京地方裁判所において、外為オンラインの主張が全面的に認められた判決が言い渡され、マネースクウェア・ジャパンは敗訴しました。

外為オンラインのサービス「サイクル注文」、「iサイクル注文」はいずれも①特許第5525082号、②特許第5650776号に抵触せず、③特許第5826909号(後で追加した特許)が無効であるというもので、差止めを認めませんでした。
 

2017年2月24日。トラリピ控訴

マネースクウェアHDは判決を不服として知的財産高等裁判所に控訴を提起しました。
単なる時間稼ぎに過ぎず、控訴審で勝つ可能性は限りなく低いと思います。

その他の訴訟等

上記の訴訟がメインですが、これと平行して次の訴訟と無効審判も起こされています。

2016年6月29日。新たに特許侵害訴訟(4つ目の特許)

「iサイクル注文」が特許権(④特許第5941237号)を侵害していると主張し、その差止めを求める訴えを提起。
http://www.m2hd.co.jp/pdf/press/280629_InjunctionLawsuitBasedOnPatentRights.pdf

①から③の特許でも勝てなそうだから、数撃ちゃ当たる方式で追加してきたようです。
こちらは2017年2月27日時点で訴訟が進行中ですが、専門家に聞いた感じではマネースクウェア・ジャパンが負ける可能性は高いです。

2016年2月4日。特許の無効審判請求

外為オンラインはマネースクウェア・ジャパンの①特許5525082号、②特許5650776号が無効だと主張したが、特許庁は無効ではないとの審決を出し知財高裁に控訴中。

特許庁では特許①、②は無効ではないと判断されたものの、知財高裁に控訴中のメインの侵害訴訟では特許侵害ではないとの判決が出ているため、仮に控訴審でも①、②特許が無効でないと判断されたとしても外為オンラインの「サイクル注文」、「iサイクル注文」が差し止めされることはありません。

審決日(平28.12.12)
控訴日(平29.1.20)  知的財産高等裁判所 第2部
出訴事件番号
 平29行ケ10024 ①特許5525082号
 平29行ケ10025 ②特許5650776号

今後も情報が入り次第、内容を更新します。

訴訟によるユーザーへの影響

ユーザーが気になるのはポジションがどうなるかということですが、これについては、
  • 最悪の場合でもiサイクル注文・サイクル注文が新規ポジションを取らなくなるだけ、
  • 即ポジションを強制決済ということはないという方針は確定、
  • 現在手動でiサイクル注文を停止する場合と同様に、指値で好きなタイミングで決済できるようにする、
とのことです。
仮に差し止めされても法律上この対応は可能なので、そうする可能性は高いと思います。

訴訟で争う余地は十分にあり、現に一審の東京地裁では特許侵害ではないと判断されており、今後も差し止めされる可能性が高いとも思いませんが、最悪の場合でも上記のようになるので顧客としてはひとまず安心してよいと思います。

ループイフダンは特許侵害なし

アイネット証券に確認したところ、ループイフダンが訴訟・警告等を受けたという話はないそうです。
 
ループイフダンは、トラリピ同様に一定値幅で売買を繰り返すという機能を持ちますが、指値ではなく成行で発注したり、売買レートを指定できない等、トラリピとは仕様が大きく異なることや、iサイクル注文より1年程先にサービスを提供している人気システムなのに訴訟を起こされていないことからみて、今後も訴訟を起こされる可能性は低いと思います。

専門家にも確認しましたが、やはり同じ見解でした。マネースクウェア・ジャパン(m2j)の特許はm2jで提供しているシステムがベースのものばかりなので、根本的にシステムが違うループイフダンに適用するのは難しいようです。
 
トラリピより低コストで使いやすいので、もしiサイクル注文が使えなくなったらループイフダンに乗り換えるのがよいと思います。 

iサイクル注文とトラリピ、ループイフダンの利益差まとめ

外為オンラインのiサイクル注文、サイクル注文と、トラリピ、ループイフダンを比較すると、
 ループイフダン(有利)>外為オンライン>トラリピ(不利)
の順になります。

以下、各項目について詳しく比較します。

スプレッド比較

下表の通り、
  • ループイフダンは低スプレッド&手数料無料なのに対し、
  • 外為オンラインはスプレッドは小さいものの往復4pipsの手数料がデメリットであり、
  • トラリピはスプレッドも高いですし手数料はなんと10pipsという業界最悪の水準なので、
スプレッドと手数料による利益差からループイフダンが最も有利という結論になります。

iサイクル注文、ループイフダン、トラリピ比較スプレッド
↑スプレッドと手数料の合計。カッコ内はスプレッドのみの値。1000通貨で比較。

スワップ比較

スプレッドもほとんどの通貨でループイフダンの方が他社より有利です。(下表)
iサイクル注文、ループイフダン、トラリピ比較スワップ
↑ 買スワップ/売スワップのように表示。1万通貨あたり。2017年2月27日時点

機能比較

機能面でもループイフダンはiサイクル注文より優れています。
ループイフダンは2016年9月のバージョンアップによりサイクル注文と同じように追従する機能や自動損切りする機能が追加され、ほぼ同じ機能になりました。

また、iサイクル注文では、1つの通貨につき買・売それぞれ1つまでしか稼働できないというデメリットがありますが、ループイフダンではそのような制限がなく同時に同じ値幅のループイフダンを複数稼働できるようになったため、ループイフダンに変える方がよいと思います。

トラリピは値幅を自由に設定できるというメリットがありますが、スプレッドと手数料という投資において最も重要なコスト面での条件が悪すぎるため、値幅をどれだけ工夫してもループイフダンより利益が大きくなることはなく、あえてトラリピを使うべき理由はありません。

利益比較

トラリピとループイフダンを比較すると、ループイフダンの利益の方が11から78%も大きいです。(下表)
左のループイフダンと同じ値幅でトラリピすると右の割合だけ利益が小さくなります。(詳細はバックテストで検証)

ループイフダンとトラリピの利益差

スプレッドと手数料により上記のような利益差がでるため、iサイクル注文とループイフダンを比較した場合も、同様にループイフダンの方が有利だと証明できます。
 

専門家の見解

随時追加していく予定です。
  • どちらの特許も請求項で限定される構成がiサイクル注文、サイクル注文とは異なる部分が多いため、m2jは強引な請求項解釈をして侵害を主張する可能性があり、裁判で認められるとは限らない。iサイクル注文、サイクル注文がシステム内でどういう処理をしているかが公開されていないので、その内容によってもより明確に侵害を回避できる可能性がある。
  • iサイクル注文リリース前から公開されていた特許出願の特許なので外為オンラインも回避策を検討している可能性がある。
  • 特許侵害しない理由だけでなく、そもそもm2jの特許が無効であると主張して争うのが定石。特許庁の審査や無効審判での判断は甘いが特許侵害訴訟では厳しく判断されるので特許が無効になる可能性がある。(2017年2月27日更新)
  • マネースクウェア・ジャパンは他の特許でも争うポーズを見せていますが、実際は専門家から見ればその他の特許も抜け穴だらけとの情報もあり、今後もマネースクウェア・ジャパンが訴訟を起こしても負け続けると思います。(2017年2月28日更新)

双方への影響

マネースクウェア・ジャパン(m2j)は特許頼みの経営状態なので、訴訟で勝てなかったり特許が無効になると大きく信頼を失うことになり、経営的にも大打撃になるでしょう。

ループイフダンに顧客が流れ収益が悪化したため既に上場廃止になっており、数少ない広告材料の東証一部上場という肩書も使えなくなっています。
最後の武器である特許ですら無価値であると証明されており、もはや風前の灯という状況です。

一方、外為オンラインにとっては、iサイクル注文は主力商品ではないので会社の収益的にはほとんど影響はないと思います。(iサイクル注文が差し止めされたらユーザーの反感を買うのは確実ですが。)

なので、訴訟と言っても温度差のある争いになりそうですが、ぜひ外為オンラインには全力で戦って勝訴して欲しいと思います。

外為オンラインを応援しましょう!

私も弁護士、弁理士等、法律・特許に詳しい人に声をかけまくって情報を集めていく方針です。
 
特許と高い手数料でユーザーを苦しめるマネースクウェア・ジャパンの対応に憤りを覚える人は多いと思うので、特許や法律に詳しい人がいたら外為オンラインが訴訟で有利になるよう私や外為オンラインに情報提供して頂ければ幸いです。

特許侵害訴訟では特許無効理由や特許を侵害しない理由が特に重要なので、問題の特許第5525082号及び特許第5650776号について何かご存知の方がいたらご協力お願いします。
新たな情報が入ったら随時記事を更新します。

私に連絡する場合は下記リンク(非公開)かコメント(原則公開されます)でお願いします。
http://message.blogcms.jp/livedoor/todai7/message

外為オンラインの連絡先は以下。
https://www.gaitameonline.com/contactInput.do

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  (更新履歴:2015年2月5日投稿、2017年2月27日更新)

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