FXでお薦めの本は何かという質問が多いのでその回答をしておきます。

●お勧めの本について。
その人のレベルによって読むべき本は違うので、書店でいくつか手にとって見て、(基本的なことだけでなくテクニック的なものも含めて)自分が知らないことがたくさん書いてある本は全て買う価値があると思います。

初心者はFXの仕組み等の基礎的なことが詳しく書いてあるものがよいでしょうし、中級~上級者はテクニックやファンダメンタルズの読み方等、具体的な投資法が書いてあるものがよいです。

私自身は何か勉強を始める時には関連する本を一気に10冊位読むことにしており、FXにも有効でお薦めできる方法ですので、皆さんも試してみるとよいと思います。

最初は初心者向けの簡単な本を1冊買い、次の本は今まで学んでいないことが書いている本を買うというようにして10冊も読めば、重要なことはひと通りマスターできると思います。

注意点としては、本の内容を鵜呑みにしないということです。
本の内容を真に受けてその通りにやっても絶対成功しません。

本にも色々なバイアスがかかっていますし、誇大広告のようなものも目立ちます。
こうすれば勝てる等と勝手に断言しているものが多いですが、実際はそんなにうまくいくことはありません。
自分で色々試してみて、自分に合った手法を見つけ、それをリファインしていくしかないです。

ループイフダンをする場合でも裁量トレードの知識はあった方がよいのでひと通りは勉強した方がよいです。

ループイフダンやトラリピに適したよい本はないなかったので、私が本を書きたい位ですが、それらの勉強には私のブログ(特にサイドバーのお勧め記事等)が最適だと思います。

★2015年7月11日追記。
著書が発売されました! 
ループイフダンに最適な本ですし、トラリピにも役立つ内容になっています。↓

●「東大院生が考えたスマートフォンFX」感想。
献本されたので内容や感想等を紹介しておきます。

東大院生が考えたスマートフォンFX 単行本 – 2015/2/17
田畑 昇人 (著) 
50万円を9か月で1000万円にまで増やすことに成功したとのこと。

著者は東大生なので私の後輩ということになりますが(下記参照)、いち読者・いちトレーダーとして客観的に評価しようと思います。

(追記。彼は東京農工大卒(農学部 環境資源科学科 髙栁 研究室魚拓)平成24年3月卒業 田畑昇人 卒業論文 オープンパスFTIR分光法の大気鉛直方向観測への応用↓)なので東大生でも東大卒でもありません。院だけ東大です。しかも現在休学中のようです。著者は大学受験時に偏差値70以上あった等と言っていますが、その偏差値でわざわざ東京農工大学に行くのはあり得ないので嘘である可能性が極めて高いです。)
田畑昇人。東大卒ではなく東京農工大卒

この本で紹介されているテクニックは主に次の3つです。
 
①時間別に順張り・逆張り(時間別の値動きの特徴)。
②フルレバ(フル・レバレッジ)で10pips程度の利益を狙う。
③オアンダのポジションを見て値動きを予想。

それぞれ解説していきます。

①時間別に順張り・逆張り(時間別の値動きの特徴)。
ロンドン時間、ニューヨーク時間等、時間毎の値動きのクセや、その時間に切り替わる前後の値動きのクセがあることは割りと有名だと思いますが(私が初心者の頃に読んだ本にも書いてありました)、知らない人はこの本でなくてもよいので(ネット情報でも十分)勉強した方がよいです。

ロンドン時間等に切り替わる時の動きは10pips程度ですが、それを高い勝率でうまく利益化できれば結構稼げます。
著者はこういうタイミングで順張りや逆張りをして10pips程度の利益を狙っているそうです。

ループイフダンではこういう毎日の小さな動きは気にしなくてよいのですが、裁量トレード(特にスキャル)ではこういうことを知らないとかなり不利になります。
為替相場はゲームと同じく、パターン要素とランダム要素があるので、上記のようなパターンを抑えておくことは上達のために有効です。


②フルレバ(フル・レバレッジ)で10pips程度の利益を狙う。
著者のフルレバトレード方法を具体例で説明します。
 
資金100万円の場合、フルレバだと25倍の2500万円、すなわち25万ドル(ドル円が100円の場合)までポジションを持つことができます。
これが10pips動くと25000円の利益となります(1pipsあたり2500円の利益✕10pips)。
ですので、1回のトレードで資金を2.5%増やすことが出来ます。

資金が変わってもフルレバで10pips決済という戦略を取れば同じ計算により毎回ほぼ2.5%の損益となります。
(厳密に言えば、「通貨レートに対する値動きの比率✕レバレッジ」が損益(%)なので、通貨の0.1%の値動きに対してフルレバなら0.1%✕25倍=2.5%の損益という計算になる。なので、ドル円120円の場合0.1%の値動きは12pips必要)

これを繰り返し、50万円を9か月で1000万円にまで増やしたということなので、かなり勝率が高くないと届かないです。
 
単純計算で122連勝する必要があり(50万*1.025^122≒1016万)、負けることもあるので2.5%で損切ったとすると単純計算だと200勝76敗(50万*1.025^200*0.975^76≒1018万)位の勝率(72%)となります。(本にも書いている通り、裁量トレード(特に高レバレッジの場合は)素早い損切りが必須です。)

これだけの成果を上げるのはかなりの運と実力が必要なので本当に凄いです。
著者は①時間毎の値動きと③オアンダ情報によりこの勝率で勝てたそうです。


③オアンダのポジションを見て値動きを予想。
色んなサイトに転載されているのでご存知の方もいるかと思いますが、下表でオアンダの顧客の注文状況・ポジション保有状況が確認でき、市場全体の注文状況等も似たような状況になっているので、参考になります。
オアンダのオープンオーダー・オープンポジション。ループイフダン
(★左表の見方:注文状況を表す。左が売りなので左上(現在レートより上)は売り指値、左下が売り逆指値。同様に右は買いで、右上が買い逆指値、右下が買い指値。★右表の見方:ポジション状況を表す。左が売りポジション、右が買いポジション。)

IMM(シカゴマーカンタイル取引所の投機的ポジション)のようなものと思って貰えればよいです。

IMMはポジション状況だけですが、オアンダは指値・逆指値の情報も見られるので、指値が多いところでは壁となりやすいとか、逆指値が多いところは一気に抜けやすい等といった使い方もできます。
 
上級者ならチャートや市況等をひと通り見ればオアンダを見なくても大体の状況が予想出来ると思いますが、図で見たいという方はチェックしてみるとよいと思います。

著者は時間毎の値動きで順張り・逆張りを決め、オアンダ情報を参考に利食いポイントを決めるといった使い方をしているそうです。
★★★

以上、簡単に本の紹介をしました。
私の場合はループイフダンが最も自分に合っていたし、それが合理的な投資法だと思いますが、ループイフダンをする上でも裁量トレードのスキルはあった方がよいので、平行して裁量トレードの勉強もした方がよいです。

投資では色々な手法を勉強し、自分に合った方法を見つけたり、それを応用したりすることが成功の近道なので、自分にあった本を読んで勉強するとよいと思います。


なお、裁量トレードのテクニック等を後日紹介しようと思います。

●裁量トレードにお勧めのFX業者。
裁量トレードの場合は低スプレッドであることが重要なので、スプレッドが最狭水準でスワップも高めの業者をいくつか紹介します。(2015年5月12日時点の情報)

株式会社マネーパートナーズ
スプレッド:ドル円0.3 豪ドル円0.6 ユーロ円0.5 ポンド円0.9(単位はpip) ※原則固定
100通貨から取引可能。
連続予約注文でトラリピのような取引も可能。
口座開設はこちらから→株式会社マネーパートナーズ

SBI FXトレード
スプレッド:ドル円0.27 豪ドル円0.77 ユーロ円0.69 ポンド円1.19(単位はpip。1万通貨以下の場合)
1通貨から取引可能。


外為ジャパン
スプレッド:ドル円0.3 豪ドル円0.8 ユーロ円0.7 ポンド円1.2(単位はpip)
1000通貨から取引可能。
売りスワップと買いスワップの絶対値が同額なので両建てしてもスワップコストが発生しない数少ない業者です。


DMM.com証券
スプレッド:ドル円0.3 豪ドル円0.8 ユーロ円0.7 ポンド円1.2(単位はpip)
10000通貨から取引可能。
売りスワップと買いスワップの絶対値が同額なので両建てしてもスワップコストが発生しない数少ない業者です。

GMOクリック証券【FX】
スプレッド:ドル円0.3 豪ドル円0.8 ユーロ円0.7 ポンド円1.2(単位はpip)
10000通貨から取引可能。