ループイフダン検証ブログ

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カテゴリ: トラリピ

ループイフダンで豪ドル/ドルを運用したバックテストを紹介します。

●結果(下表参照)。
豪ドル/ドル値幅10の平均年間利益(1000通貨単位の場合)。
 買: 376,066円
 売: 376,129円

1日平均利益(土日を除いて年260日として計算)。
 買: 1,446円
 売: 1,447円
 
年間最大は2008年の買:1,048,039円、売:1,066,435円でした。 
1,048,039
1,066,435

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   豪ドル/ドル 値幅10  25.0%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル 値幅20  11.1%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル 値幅40  33.3
   豪ドル/ドル 値幅80  14.3%
   豪ドル/ドル 値幅100  11.1%

この記事の趣旨、データの注意点等はドル円バックテストを参照下さい。

●豪ドル/ドルのバックテストの特徴、まとめ等。

豪ドル/ドルの目安資金の記事で、豪ドル/ドルでループイフダンする際の注意点などを紹介しているので参考にして下さい。

バックテストの結果から豪ドル/ドルと豪ドル円の利益を比べると、豪ドル円の方が大きな利益になっています。(下図)

 ↓豪ドル/ドルと豪ドル円の利益比較 値幅10
豪ドル/ドルと豪ドル円の利益比較 ループイフダン値幅10

両者ともスプレッドは4pipなので、利益の違いはボラティリティ(値動きの大きさ)が原因です。

金利差からスワップも豪ドル/ドルより豪ドル/円の方が高く、過去の傾向から見る限りでは決済利益、スワップともに豪ドル円の方が有利です。

今後、豪ドル/ドルと豪ドル/円のどちらの利益が大きいかは、(両者に共通する豪ドルではなく)「ドル」と「円」の動きに左右され、ボラティリティの高い方が有利となります。例えば、円のボラティリティがドルより高ければ、豪ドル/円の決済利益の方が大きくなります。

取引量の圧倒的に多いドルの方が円よりボラティリティが低いという傾向は今後も続くでしょうから、特別な理由がない限り、ボラティリティの高い円を含む豪ドル/円の方が有利と思われます。

無論、円が急騰するような自体になれば豪ドル/円のパフォーマンスは悪くなり、ロスカットされるリスクもあるので、必ずしも豪ドル/円がよいとは限らず、相場動向を見ていく必要はあります。

実際に運用する際にはスワップや、下落幅、最大ポジション数による取引証拠金、損失額合計額(目安資金)も考慮する必要があり、豪ドル円と豪ドル/ドルのどちらが有利かを簡単に結論付けることはできないのですが、こればかりは相場次第なので各自の判断になります。

個人的には、長期の相場予測も含めて総合的に考えると、豪ドル円の方がよいと思います。

豪ドル/ドルは高値、安値が予測しにくく、取引レンジ(最大ポジション数でカバーする範囲)や損切りレートを決めにくいですし、ファンダメンタルズの予想も難しいので上級者向けの通貨ペアです。

●豪ドル/ドルのバックテスト。

豪ドル/ドル(単位:円。1000通貨単位の年間利益)
  値幅
10 20 40 80 100
2004 328,606 190,524 103,804 58,822 49,740
325,362 187,280 100,777 56,227 46,496
2005 200,466 105,903 55,924 24,659 18,715
205,971 111,407 61,208 29,943 24,219
2006 175,793 100,619 58,559 29,744 23,238
169,171 94,113 52,052 24,167 17,428
2007 398,579 246,510 146,777 86,561 64,685
388,230 236,396 136,898 76,211 54,100
2008 1,048,039 674,234 384,036 209,174 156,054
1,066,435 691,803 401,812 227,363 174,656
2009 708,115 417,078 227,735 121,359 103,942
690,885 399,848 210,505 104,129 86,150
2010 450,647 296,157 171,090 96,962 80,802
439,493 284,915 159,848 85,720 70,263
2011 480,038 317,469 183,100 95,864 82,283
479,878 317,150 182,780 95,225 82,283
2012 241,657 145,538 82,845 42,222 33,586
240,457 144,258 81,565 40,942 32,786
2013 290,058 183,482 99,158 51,531 31,231
304,600 197,926 113,603 66,366 45,871
2014 197,512 123,286 68,093 38,064 26,434
205,336 131,111 75,706 45,677 34,892
2015 336,207 213,028 118,349 59,899 49,513
346,955 223,655 128,976 70,526 59,174
2016 267,337 167,438 95,989 49,515 39,091
267,880 167,873 96,424 49,515 39,091
2017 141,875 86,222 48,822 25,083 23,515
135,156 79,280 42,103 18,812 16,797
年平均 376,066 233,392 131,734 70,676 55,916
376,129 233,358 131,733 70,773 56,015
一日平均 1,446 898 507 272 215
1,447 898 507 272 215

●注意。
10分足データで計算しており、10分間に複数回の決済が起きた場合にカウント漏れが出るため、実際はもっと利益が大きくなります(例えば、豪ドル/ドルB10で1分間に3回決済されたとしても1回分しかカウント出来ないため、実際はもっと利益が大きくなります)。特に値幅の小さいシステムほどカウント漏れが多くなるため、利益はバックテストより大きくなります。

●トラリピとの利益差。 
計算方法等はこちら(ドル円バックテスト)を参照下さい。
上表ではトラリピ利益を省略していますが、ドル円と同様の検証をし豪ドル/ドルでのループイフダンとトラリピの利益差の結果を紹介します。

トラリピはスプレッド4pips、手数料10pips(値幅10、20は「せま割」適用で2pips)、ループイフダンは4pips、手数料無料なので、バックテストした結果、以下の差が出ます。

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   豪ドル/ドル値幅10  25.0%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル値幅20  11.1%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル値幅40  33.3
   豪ドル/ドル値幅80  14.3%
   豪ドル/ドル値幅100  11.1%

他の通貨と違い豪ドル/ドルだけはスプレッド差がないものの、トラリピは手数料が高いので、その差から豪ドル/ドルでもトラリピよりループイフダンの方が有利であり、実際の利益差は非常に大きいです。

豪ドル/ドルでもトラリピからループイフダンに乗り換えるのがよいと思います。
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ループイフダンでカナダドル円を運用したバックテストを紹介します。

●結果(下表参照)。
カナダドル円値幅20の平均年間利益(1000通貨単位の場合)。
 買: 321,782円
 売: 322,982円

1日平均利益(土日を除いて年260日として計算)。
 買: 1,238円
 売: 1,242円
 
年間最大は2008年の買:784,000円、売:822,400円でした。 

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   カナダドル円 値幅20  16.5%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   カナダドル円 値幅40  36.7
   カナダドル円 値幅80  16.4%
   カナダドル円 値幅100  12.6%

この記事の趣旨、データの注意点等はドル円バックテストを参照下さい。

●カナダドル円のバックテストの特徴、まとめ等。

カナダドル円の目安資金の記事で、カナダドル円でループイフダンする際の注意点などを紹介しているので参考にして下さい。

カナダはアメリカと経済的に密接な関係にあるため、通貨の値動きも似ているのですが、バックテストでは特筆すべきポイントが見えました。

下表はカナダドル円とドル円の利益比較/為替レート比較です。

ほとんどの期間で両者のループイフダン値幅100の決済利益は同程度ですが、リーマンショック前後の2007から2010年あたりではカナダドル円の利益が大きいです。

これはドル円のボラティリティが低い(カナダドル円のボラティリティが相対的には高い)という特徴が、リーマンショックのような急変時で特に強まっているためです(他通貨との差異が際立っているということ)。

豪ドル円のような通貨でもリーマンショック前後はボラティリティが特に高くなっていたため、カナダドル円の特徴というより、急変時におけるドル円のボラティリティの上昇率が小さいという特徴が強く影響しています。

このような急変はそうそう起こるものではないので、基本的にはカナダドル円とドル円の利益は似た数字だと覚えておけばいいと思います。

↓カナダドル円とドル円の利益比較 値幅100
カナダドル円とドル円の利益比較 ループイフダン値幅100

↓カナダドル円とドル円の為替レート比較
カナダドル円とドル円の為替レート比較

スプレッドはドル円2pip、カナダドル円5pip、スワップはドル円の方が高いです。

カナダドル円とドル円ではループイフダンの値幅が異なるので(共通するのは値幅100だけ)、自分の使いたい値幅を優先してカナダドル円を選ぶという使い方もアリだと思います。

カナダドル円の為替レートはドル円より低いことが多いため、取引証拠金も少ない点はメリットです。

2004年から2017年の平均為替レートを比較すると、
 カナダドル円は90.47円
 ドル円は102.98円
となっており、豪ドル円が13.8%高いです。

リーマンショック前後の下落幅を見ると
 カナダドル円は高値125.52から安値68.39で下落幅57.13円
 ドル円は高値124.12から安値75.57で下落幅48.55円
であり、ドル円の方が8.6円小さいです。

実際に運用する際にはスワップや、下落幅、最大ポジション数による取引証拠金、損失額合計額(目安資金)も考慮する必要があり、ドル円とカナダドル円のどちらが有利かを簡単に結論付けることはできないのですが、こればかりは相場次第なので各自の判断になります。

個人的には、長期の相場予測も含めて総合的に考えると、ドル円の方がよいと思います。
カナダドル円は高値、安値が予測しにくく、取引レンジ(最大ポジション数でカバーする範囲)や損切りレートを決めにくいですし、ファンダメンタルズの予想も難しいので上級者向けの通貨ペアです。

●カナダドル円のバックテスト。

カナダドル円 (単位:円。1000通貨単位の年間利益)
  値幅
20 40 80 100
2007 445,000 276,000 156,000 132,000
434,400 265,200 144,800 121,000
2008 784,000 492,000 275,200 218,000
822,400 530,400 313,600 257,000
2009 515,200 303,200 164,000 133,000
501,000 288,800 149,600 119,000
2010 413,400 245,200 135,200 100,000
420,600 252,000 142,400 107,000
2011 246,600 142,000 77,600 61,000
251,800 147,200 83,200 67,000
2012 141,600 83,600 50,400 38,000
130,000 72,400 40,000 27,000
2013 264,800 155,600 78,400 64,000
254,200 145,200 68,800 54,000
2014 134,800 78,400 44,000 36,000
130,600 74,000 39,200 32,000
2015 202,000 109,600 56,000 43,000
218,400 126,000 72,000 59,000
2016 260,600 162,800 89,600 74,000
260,400 162,800 89,600 74,000
2017 131,600 74,000 40,000 32,000
129,000 71,600 37,600 30,000
年平均 321,782 192,945 106,036 84,636
322,982 194,145 107,345 86,091
一日平均 1,238 742 408 326
1,242 747 413 331

●注意。
10分足データで計算しており、10分間に複数回の決済が起きた場合にカウント漏れが出るため、実際はもっと利益が大きくなります(例えば、カナダドル円B20で1分間に3回決済されたとしても1回分しかカウント出来ないため、実際はもっと利益が大きくなります)。特に値幅の小さいシステムほどカウント漏れが多くなるため、利益はバックテストより大きくなります。

●トラリピとの利益差。 
計算方法等はこちら(ドル円バックテスト)を参照下さい。
上表ではトラリピ利益を省略していますが、ドル円と同様の検証をしカナダドル円でのループイフダンとトラリピの利益差の結果を紹介します。

トラリピはスプレッド8pips、手数料10pips(値幅20は「せま割」適用で2pips)、ループイフダンは6pips、手数料無料なので、バックテストした結果、以下の差が出ます。

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   カナダドル円値幅20  18.7%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   カナダドル円値幅40  41.1
   カナダドル円値幅80  20.6%
   カナダドル円値幅100  16.2%

多通貨と同様に、カナダドル円でもトラリピよりループイフダンの方が有利ですが、実際の利益差は非常に大きいです。

カナダドル円でもトラリピからループイフダンに乗り換えるのがよいと思います。
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ループイフダンでNZドル円を運用したバックテストを紹介します。
この記事の趣旨、データの注意点等はこちら(ドル円バックテスト)を参照下さい。

●結果(下表参照)。
NZドル円値幅10の平均年間利益(1000通貨単位の場合)。
 買: 256,429円
 売: 256,014円

1日平均利益(土日を除いて年260日として計算)。
 買: 986円
 売: 985円
 
年間最大は2008年の買:705,000円、売:739,400円でした。 

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   NZドル円 値幅20  18.7%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   NZドル円 値幅40  41.1
   NZドル円 値幅80  20.6%
   NZドル円 値幅100  16.2%

●NZドル円のバックテストの特徴、まとめ等。

NZドル円の目安資金の記事で、NZドル円でループイフダンする際の注意点などを紹介しているので参考にして下さい。

上記の記事でNZドル円と豪ドル円は似通った動きをすると書いていますが、バックテストの結果から見ると、豪ドル円の利益の方が大きいです。(下図)

豪ドル円のボラティリティがNZドル円より高いことや、スプレッドが小さいこと(豪ドル円4pip、NZドル円6pip)等が理由だと考えられます。

豪ドル円とNZドル円の利益比較、ループイフダン値幅20

2004年から2017年のループイフダンB20、1000通貨の平均利益で比較すると、
 NZドル円は256,429円
 豪ドル円は344,386円
となっており、NZドル円から豪ドル円に変えると利益が34.3%大きくなる計算です。

ただし、豪ドル円の為替レートはNZドル円より高いことが多いため、取引証拠金も大きくなる点には注意が必要です。

2004年から2017年の平均為替レートを比較すると、
 NZドル円は74.58円
 豪ドル円は86.12円
となっており、豪ドル円が15.5%高いです。

豪ドル円とNZドル円の為替レート比較

実際にはスワップや、下落幅、最大ポジション数による取引証拠金、損失額合計額(目安資金)も考慮する必要があるので、豪ドル円とNZドル円のどちらが有利かを簡単に結論付けることはできないのですが、こればかりは相場次第なので各自の判断になります。

個人的には、長期の相場予測も含めて総合的に考えると、豪ドル円の方がよいと思います。

●NZドル円のバックテスト。

NZドル円 (単位:円。1000通貨単位の年間利益)
  値幅
20 40 80 100
2004 194,200 95,600 50,400 38,000
190,400 91,600 46,400 34,000
2005 109,200 57,200 28,000 25,000
104,600 52,800 23,200 20,000
2006 146,400 78,800 47,200 38,000
143,600 76,000 44,000 35,000
2007 453,400 270,800 165,600 132,000
449,600 267,200 162,400 129,000
2008 705,000 422,800 232,000 185,000
739,400 457,200 266,400 219,000
2009 408,800 233,600 132,000 112,000
397,600 222,400 120,800 101,000
2010 275,200 161,200 84,000 74,000
279,000 164,800 88,000 78,000
2011 204,000 116,400 60,800 49,000
207,200 119,600 64,000 52,000
2012 129,200 77,200 46,400 39,000
117,200 65,600 35,200 28,000
2013 265,600 154,000 81,600 63,000
250,600 139,200 67,200 49,000
2014 134,800 76,000 48,000 37,000
127,800 68,800 40,800 30,000
2015 226,600 128,000 72,000 53,000
237,800 138,800 82,400 64,000
2016 245,400 144,400 76,000 69,000
246,200 145,200 76,800 70,000
2017 92,200 51,200 28,000 21,000
93,200 52,400 29,600 22,000
年平均 256,429 147,657 82,286 66,786
256,014 147,257 81,943 66,500
一日平均 986 568 316 257
985 566 315 256

●注意。
10分足データで計算しており、10分間に複数回の決済が起きた場合にカウント漏れが出るため、実際はもっと利益が大きくなります(例えば、NZドル円B20で1分間に3回決済されたとしても1回分しかカウント出来ないため、実際はもっと利益が大きくなります)。特に値幅の小さいシステムほどカウント漏れが多くなるため、利益はバックテストより大きくなります。

●トラリピとの利益差。 
計算方法等はこちら(ドル円バックテスト)を参照下さい。
上表ではトラリピ利益を省略していますが、ドル円と同様の検証をしNZドル円でのループイフダンとトラリピの利益差の結果を紹介します。

トラリピはスプレッド8pips、手数料10pips(値幅20は「せま割」適用で2pips)、ループイフダンは6pips、手数料無料なので、バックテストした結果、以下の差が出ます。

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   NZドル円 値幅20  18.7%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   NZドル円 値幅40  41.1
   NZドル円 値幅80  20.6%
   NZドル円 値幅100  16.2%

多通貨と同様に、NZドル円でもトラリピよりループイフダンの方が有利ですが、実際の利益差は非常に大きいです。

NZドル円でもトラリピからループイフダンに乗り換えるのがよいと思います。
(更新履歴:2018年3月18日投稿、最終更新:2018年3月25日)
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トラリピのマネースクウェア・ジャパン(マネースクエア)から新機能「決済トレール」が2015年1月下旬にリリースされました。
 
2014年11月22日にM2JFX バーチャル にて先行リリースされています。
例によって特許(国内特許、国際特許)を出願しているようです。

結論から言うと、決済トレールに変えるよりも、ループイフダンに変える方が利益が大きくなるということです。
トラリピからループイフダンに変えると利益が11から78%も大きくなります。

決済トレールの概要とメリット・デメリットをまとめて以前と比較して紹介します。


トラリピ新機能「決済トレール」とは何か?

通常のトレール注文(トレーリング機能)をトラリピの利食い注文に導入しただけです。
 
トレール注文とは(あらかじめ決済レートを決めておき上がった時にそのレートですぐに決済するのではなく)、一定の上げ幅(トリガー価格)に達する毎に決済レートを自動的に切り上げていく機能です。(下図)
 
あらかじめ決済レートを決めておく場合だと、そのレートより高く上昇した時にその差だけ利益を取りこぼすことになるので、強い上昇相場ではトレール注文で決済させる方が利益が大きくなることがあります。
トラリピ「決済トレール」の仕組み2。ループイフダン検証ブログ2
http://www.m2hd.co.jp/pdf/press/261120_Plus_project_kessai_trail.pdf より

トラリピには以前から「トレールストップ」という機能があり、これはストップ注文(損切り注文)をトレールさせるものでしたが、利食い注文もトレールできるようになったということです。

トラリピ新機能「決済トレール」のメリット

値動きによっては利益が増える

通常のトレール注文のメリットと同じです。
つまり、上にも書いた通り、値動きによっては利益を大きくできることです。(公式サイトでは利益の極大化と表現しています)
 
トラリピにトレール注文を追加したことで、通常のトレール注文とは異なる特別なメリットが生じる訳ではありません。

値動きによっては複数のポジションがまとめてトレールされることもあり、その場合は以前のトラリピのように値幅毎に一つづつポジションを決済するより利益が大きくなることがありますが、トレールされる注文数が一つの時は逆指値で買いつつ値幅毎に一つづつポジションを決済する場合と同じ利益になります。

決済後は通常のトラリピ同様に当初設定した通りに新規指値及び決済注文(決済トレール)がリピート注文されます。

下図は3つのポジションがトレール決済され、その後2つの注文がリピートされている様子。 
トラリピ「決済トレール」のメリット。ループイフダン検証ブログ
http://www.m2j.co.jp/guide/kessai_trail.php より。

設定が簡単

決済トレールを設定する・しないのチェックボックスをクリックするだけで設定できます。(細かい設定ができないというデメリットでもあります)

トラリピ新機能「決済トレール」のデメリット

リピート回数が減る

決済されるまでに大きな値動きが必要となり決済回数(リピート回数)が減るため必ずしも利益が増えるとは限りません。
 
トラリピでは例えば30pips上がったら決済させるのを繰り返すことで30pips値幅のレンジでも稼げるのですが、決済トレールでは30pipsの利益を得たい場合でもトリガーレート分の20pipsだけさらに上昇した時に初めて決済注文が出される仕様なので、30pipsの値動きでは決済されずリピートされにくくなります。

トラリピでは小幅な値動きを利益化するのがウリなのにそれを否定するようなシステムだという気もします。

リピート回数が減ったことによる利益減を決済トレールによる利益アップで補わなければならないのですが、決済トレールで利益が大きくなるのは上昇相場や複数の値幅分一気に上昇した時だけであり、また上記したように通常のトラリピ(上昇時に逆指値で買う設定)より利益が大きくなるのは複数のポジションがトレールされる場合だけなので、決済トレールが有利に働く機会はそれほど多くないと思います。

トリガー価格が20pipsに固定されている

なぜこのような不便な仕様にしたのかわかりませんが、そうなっています。(南ア、香港ドルは0.1円毎。対ドル通貨の場合は0.002ドル毎)
 
通常のトリガー注文ではトリガーレートも自由に設定できることが多いので、m2jだけ使いにくい仕様になっているという印象です。

決済レートが滑る

トレール注文に共通の欠点ですが、決済は逆指値(成行)でされるのでスリッページが発生します。
週明けに大きく下落した場合(窓開け)等ではスリッページが大きくなりマイナス決済される可能性もあります。

狭割が一切適用されない

この機能を使うだけで狭割が一切適用されなくなります。
 
トラリピの最大の欠点である手数料が大きな障害となり、この機能も使いにくくなります。
せめて最初だけでも手数料無料キャンペーンでもやればいいのにと思います。

m2jのように意地でも手数料を下げない姿勢は利用者の反感を買い、ループイフダンのような競合への流れを加速させるだけだと思います。(現にループイフダンの利用者数は急増しています)

バックテスト結果に注意

2015年1月16日にm2j公式サイトにバックテストの結果が掲載されました。
http://www.m2j.co.jp/landing/kessai_trail/

これによると決済トレールなしと比べた場合、上昇トレンド相場で197-218%、レンジ相場で89-121%の収益になったそうです。

為替は長期で見ればレンジ相場の期間が長いので、長期間放置する戦略の場合決済トレールはレンジ相場のバックテスト結果程度(89-121%)に収束すると考えられ、決済トレールを使っても大幅な利益増は望めないと理解すべき結果だと思います。

上昇トレンド相場で、しかも下落前にシステムを停止させるという極めて限定された状況においては約2倍程度に利益が増える結果となったようです。

現実にはこのタイミングでシステムを停止するという判断をするのは難しいことから、このバックテスト結果は都合のよい状況を取り出し、利益が大きく見えるように見せた広告と考えた方がよいと思います。(金融業界の広告やレポートではよくこういう操作がされているので注意が必要です)

そもそもトレール機能自体が難しい

トレール機能は以前から色んな会社で提供されていますが、利用者は少ないですし、それで安定して稼げている人を見たことがありません。

上昇相場では通常の決済方法より利益が大きくなるのですが、実際には1年の8割はレンジ相場なのでトレール機能が役に立つ場面は非常に少なく、そのタイミングを見極めるのは難しいです。
そのため、使いこなせる人が出ておらず今後もトレール機能が人気となることはないと思います。

使うタイミングが難しいなら連続して使えばいいのでは?と考えた末に「決済トレール」という機能がリリースされたようにも思えますが、トレール機能を連続して行うと上記の通りリピート回数が減るため、利益が増えるとは限りません。

両建てする等の工夫をしてもリスクが高まるだけで多くの場合は利益が増えることはなく、決済トレールを使わない方がよいと思います。

こんな安易な方法で儲かると思うのは投資家としては甘いです。
儲かると思い込ませて取引手数料を稼ぐというFX業界によくある手口には注意して下さい。

トラリピ上場廃止。ループイフダン等の競争激化

トラリピのマネースクウェア・ジャパン(m2j)は手数料が高く、顧客の不満がインターネット上でも見られますが、手数料無料&低スプレッドのループイフダンが人気となる等、他社との競争が激化し厳しい事業環境となっていました。

起死回生の策になるかと思われた決済トレールも、従来のトラリピ利益を越えられない場合もあり、ループイフダンより利益が大きくなるとも限らないので(バックテストによると11から78%の利益差があるため。)、結局利用する人もそれほどいないままだったんだと思います。
インターネット上でも決済トレールを利用している人はそれほど見かけません。

そんな中、2017年1月20日に上場廃止となりました。上場廃止は経営陣によるMBO(買収)という手法により行われ、その後は外資系ファンド「カーライル・グループ(インフィニティ)」と協力して商品開発等を加速させるそうです。

トラリピ、外為オンラインに第1審敗訴。特許侵害なし(その後控訴)

マネースクウェア・ジャパンは以前から特許を広告材料の一つにしていたのですが、実際の特許訴訟ではその主張は認められなかったようです。

外為オンラインのiサイクル注文、サイクル注文がトラリピ特許を侵害するとして提訴したのですが、2017年2月10日に敗訴の判決が出され、その後、控訴しました。

2017年12月21日の知財高裁判決ではサイクル注文の差し止めを認める一方、iサイクル注文の差し止めは認めませんでした。

特許があるから凄いと思う人もいますが、必ずしもそうではないので、そのような広告に注意して下さい。
特許侵害訴訟の詳しい経過は以下の記事でまとめています。

 トラリピ・iサイクル注文の特許侵害訴訟を解説【トラリピ敗訴→控訴審で一部差し止め】

結論:決済トレールで儲けるのは簡単ではない

注文方法が多様化されたことは評価できますが、トラリピは手数料が大きいので仮に決済トレールで利益が増えたとしてもその増加分から手数料を引いた正味の利益がループイフダンより高くなるケースは多くないと思います。

私が検証した結果ではトラリピをループイフダンに変えると利益が11から78%も大きくなります
つまり、決済トレールに変えるよりも、ループイフダンに変える方がよいというのが上記を踏まえた結論です。
やはりコストの差でループイフダンの方がお得だと思います。

オートレールの方が有利【マネックス証券】

マネックス証券からオートレールという機能がリリースされており、こちらの方が手数料・スプレッド等の点でトラリピの決済トレールより有利なので、トレール機能をどうしても使いたいという前提ならどちらかと言えばオートレールの方がよいと思います。

上にも書いた通り、トレール機能自体がお薦めできないので、普通にループイフダンをする方がよいと思います。

関連記事

 (更新履歴: 2014年11月23日投稿、2017年12月21日)
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iサイクル注文、サイクル注文の外為オンラインがトラリピのマネースクウェア・ジャパン(マネースクエアに商号変更)に特許侵害差止請求訴訟を起こされました。その経過、今後について解説します。

目次

マネースクウェア・ジャパンと外為オンラインの訴訟経過

時系列で状況説明します。

2015年2月19日。特許侵害訴訟の提起

マネースクウェア・ジャパン(マネースクエアHD)は、外為オンラインの「サイクル注文」及び「iサイクル注文」がマネースクエアHD保有の①特許第5525082号、②特許第5650776号を侵害することを理由として、サービスの提供差止めを求める訴えを提起しました。(事件番号:平成27年(ワ)第4461号)
 
2015年2月25日。外為オンラインに問い合わせてみたところ、以下の回答でした。
  • 訴状が届いていないのでコメントできない、
  • 訴状が届くには1週間程度かかるだろう、
  • 届いてから対応を決め公表する。
2015年3月11日。訴状が届いており、その内容を精査して対応を検討中とのことです。

2015年11月6日。③特許第5826909号も侵害するとして訴えを追加的に変更しました。
訴えを追加するのは訴訟戦術の一つであり、仮に他の請求が認められない場合でも追加した請求が認められれば差し止めされることになります。

2017年1月20日。マネースクウェア・ジャパン上場廃止

トラリピのマネースクウェア・ジャパンはループイフダン等の競合他社との競争激化等から厳しい事業環境が続いていました。経営陣はMBO(マネジメントバイアウト。経営陣買収)という手法により上場廃止することを選択しました。(※1)
訴訟はそのまま継続しています。

なお、マネースクウェア・ジャパンはインフィニティに買収(合併)されることを知らせる文書(※1)において、「資産運用を通してNIPPONを裕福にする。」というビジョンで再生を目指すと宣言しています。ループイフダン等の他社と比べて手数料が高いため、今後どのようにして再生するのかに注目しています。その文書においていくつかの再生案が記載されています。

確かにトラリピは人気があり、その背景等は以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
 

2017年2月10日。トラリピ敗訴

東京地方裁判所において、外為オンラインの主張が認められた判決が言い渡され、マネースクウェア・ジャパンは敗訴しました。

外為オンラインのサービス「サイクル注文」、「iサイクル注文」はいずれも①特許第5525082号、②特許第5650776号に抵触せず、③特許第5826909号(後で追加した特許)についても差止めを認めませんでした。
 

2017年2月24日。トラリピ控訴

マネースクエアHDは判決を不服として知的財産高等裁判所に控訴を提起しました。

2017年12月21日。知財高裁サイクル注文差し止め。iサイクル注文は継続

外為オンラインによると、控訴審である知的財産高等裁判所において、「サイクル注文」については、第一審の判決を変更し、サービス提供の差止めを認める一方、「iサイクル注文」については、第一審の判決を維持し、サービス提供の差止めを認めないとの判決が言い渡されました。

サイクル注文は既にサービスを提供していないので、利用者への影響はありません。

サイクル注文の終了後、サイクル2取引がリリースされており、これについては以下の記事を参照して下さい。

 サイクル2取引とは?外為オンライン新機能を検証

また、マネースクウェア・ジャパンは次のことも発表しています。
  • 裁判所から和解協議がなされたが、合意をするに至らずに本件判決に至った。
  • 他に、iサイクル注文の差止を求めて2件の特許権侵害訴訟が現在訴訟が進行中。
  • 外為オンラインから2件の特許権(①特許第5525082号、②特許第5650776号)に対して特許庁に無効審判が請求され、2016年12月12日に特許庁でその特許権がいずれも有効であるという審決が出た。外為オンラインは知的財産高等裁判所に審決取消訴訟を提起したが、2017年12月21日に、その特許権がいずれも有効であるとして、外為オンラインの請求を棄却する旨の判決が出た。
参考URL
https://www.gaitameonline.com/pdf/newsrelease20171221.pdf
http://www.m2hd.co.jp/pdf/press/20171221_newsrelease.pdf

その他の訴訟等

上記の訴訟がメインですが、これと平行して次の訴訟と無効審判も起こされています。

2016年6月29日。新たに特許侵害訴訟(4つ目の特許)

「iサイクル注文」が特許権(④特許第5941237号)を侵害していると主張し、その差止めを求める訴えを提起しました。(事件番号:平成28年(ワ)第21346号、東京地方裁判所)
http://www.m2hd.co.jp/pdf/press/280629_InjunctionLawsuitBasedOnPatentRights.pdf

①から③の特許では勝てない可能性も考慮して、新たな特許④を追加して訴えたということだと思います。

2017年7月20日。トラリピ敗訴(4つ目の特許)

上記④特許第5941237号の侵害訴訟においてマネースクウェア・ジャパンが敗訴しました。(事件番号:平成28年(ワ)第21346号、東京地方裁判所)

外為オンラインは判決について次の通りコメントしています。

「今回の判決は、当社サービスを提供するための当社サーバの使用が特許第5941237号に抵触しないというもので、当社サーバの使用停止を認めませんでした。
当社の主張が全面的に受け入れられた形になります。」
https://www.gaitameonline.com/pdf/newsrelease20170720.pdf

マネースクエアHDは控訴を検討しているようです。http://www.m2j.co.jp/pdf/press/290720_FilingOfAppealAndLawsuit.pdf

2017年7月19日。新たに特許侵害訴訟(5つ目の特許)

新たに別の特許(5つ目の特許)で訴訟を起こしたようです。特許番号等は2017年7月21日時点では開示されていません。http://www.m2j.co.jp/pdf/press/290720_FilingOfAppealAndLawsuit.pdf

2016年2月4日。特許の無効審判請求→特許庁、知財高裁は有効との判断

外為オンラインはマネースクウェア・ジャパンの①特許5525082号、②特許5650776号が無効だと主張しましたが、特許庁は無効ではないとの審決を出しました。
知財高裁に控訴したものの2017年12月21日に特許はいずれも有効との判決が出ました。

特許庁の無効審判やその控訴審では特許①、②が無効ではないと判断されたものの、他の訴訟では特許侵害ではないとの判決が出ているため、外為オンラインの「iサイクル注文」は差し止めされない可能性があります。

審決日(平28.12.12)
控訴日(平29.1.20)  知的財産高等裁判所 第2部
出訴事件番号
 平29行ケ10024 ①特許5525082号
 平29行ケ10025 ②特許5650776号

今後も情報が入り次第、内容を更新します。

サイバー攻撃によるお客様情報の漏えいについて(2017年7月17日)

マネースクウェア・ジャパンから上記タイトルの文書が公表されており、
・2017年サイバー攻撃によって約2,500件の個人情報が漏えいした、
・2016年サイバー攻撃によって約11万件のお客様に関する情報が漏えいした
とのことです。

訴訟とは関係ありませんが、マネースクウェア・ジャパンに口座をお持ちの方は注意して下さい。
http://megalodon.jp/2017-0727-1252-35/www.m2j.co.jp/info/newsdetail.php?id=1334
http://archive.is/s3pDs http://archive.is/8TTLx

サイバー攻撃によるお客様情報の漏えいのお詫びとご報告 http://archive.is/tjU7q
お客様からお寄せいただいたご質問ならびに回答 http://archive.is/EutaH

マネースクウェア・ジャパンに業務改善命令(2017年7月28日)

顧客情報漏えいに関し、金融庁(関東財務局)はマネースクウェア・ジャパンに対し、顧客情報保護のためのセキュリティ管理態勢等に不十分な点が認められたことから、以下の行政処分を行ったとのことです。

【業務改善命令】
(1) 今回発生した事案に関し、新規口座の開設を当面の間停止した上で更なる顧客情報の流出の危険を網羅的に検証するなど、顧客情報保護の観点から直ちに万全を期すこと。
(2) 流出した顧客情報の不正利用など被害拡大防止について、最大限迅速に対応すること。
(3) 今回発生した事案について顧客に適切に周知を行うとともに、顧客から問い合わせがあった場合は、万全の対応を行うこと。
(4) 上記(1)から (3)までについて、その対応・実施状況を平成29年8月16日(水)までに書面で報告するとともに、その後の進捗状況を当面の間、1か月ごとに書面で報告すること。
http://kantou.mof.go.jp/rizai/pagekthp032000673.html

(参考URL)株式会社マネースクウェア・ジャパンに対する行政処分について(金融庁関東財務局マネースクウェア・ジャパン

再びサイバー攻撃を受ける(2017年9月22日)

マネースクウェア・ジャパンに外部からのサイバー攻撃(DDoS攻撃)によるログイン障害が起きました。今回は個人情報の漏洩は確認されていないようですが、今後も同様の攻撃を受ける可能性があり、セキュリティには十分に注意する必要があります。

http://www.m2j.co.jp/info/newsdetail.php?id=1347
http://archive.is/KTuRP

サイクル注文がサイクル2取引に仕様変更(2017年12月7日情報公開)

2017年12月18日からサイクル注文がサイクル2取引に変わり、新規注文が指値注文ではなくなる等の変更点があります。訴訟にも影響がありそうです。

 サイクル2取引とは?外為オンライン新機能を検証
 外為オンライン公式 https://www.gaitameonline.com/pdf/newsrelease20171207.pdf

「マネースクエア」に商号変更(2018年4月1日)

「マネースクウェア・ジャパン」から「マネースクエア」に商号が変更されました。「マネースクウェアHD」も「マネースクエアHD」に変更されます。合わせてロゴとシンボルカラーも変更になるとのことです。
https://www.m2j.co.jp/landing/moneysquare/

訴訟によるユーザーへの影響

ユーザーが気になるのはiサイクル注文のポジションがどうなるかということですが、これについては、
  • 最悪の場合でもiサイクル注文が新規ポジションを取らなくなるだけ、
  • 即ポジションを強制決済ということはないという方針は確定、
  • 現在手動でiサイクル注文を停止する場合と同様に、指値で好きなタイミングで決済できるようにする、
とのことです。
仮に差し止めされても法律上この対応は可能なので、そうする可能性は高いと思います。

訴訟で争う余地はあり、一審の東京地裁や控訴審の知財高裁では特許侵害ではないと判断されており、今後も差し止めされるとは限りませんが、最悪の場合でも上記のようになるので顧客としてはひとまず安心してよいと思います。

ループイフダンは特許侵害なし

アイネット証券に確認したところ、ループイフダンが訴訟・警告等を受けたという話はないそうです。
 
ループイフダンは、トラリピ同様に一定値幅で売買を繰り返すという機能を持ちますが、指値ではなく成行で発注したり、売買レートを指定できない等、トラリピとは仕様が大きく異なることや、iサイクル注文より1年程先にサービスを提供している人気システムなのに訴訟を起こされていないことからみて、今後も訴訟を起こされる可能性は低いと思います。

専門家にも確認しましたが、やはり同じ見解でした。マネースクウェア・ジャパン(m2j)の特許はm2jで提供しているシステムがベースのものばかりなので、根本的にシステムが違うループイフダンに適用するのは難しいようです。
 
トラリピより低コストで使いやすいので、もしiサイクル注文が使えなくなったらループイフダンに乗り換えるのがよいと思います。 

iサイクル注文とトラリピ、ループイフダンの利益差まとめ

外為オンラインのiサイクル注文と、トラリピ、ループイフダンを比較すると、
 ループイフダン(有利)>外為オンライン>トラリピ(不利)
の順になります。

以下、各項目について詳しく比較します。

スプレッド比較

下表の通り、
  • ループイフダンは低スプレッド&手数料無料なのに対し、
  • 外為オンラインはスプレッドは小さいものの往復4pipsの手数料がデメリットであり、
  • トラリピはスプレッドも高いですし手数料は10pipsという他社より高い水準なので、
スプレッドと手数料による利益差からループイフダンが最も有利という結論になります。

iサイクル注文、ループイフダン、トラリピ比較スプレッド
↑スプレッドと手数料の合計。カッコ内はスプレッドのみの値。1000通貨で比較。

スワップ比較

スプレッドもほとんどの通貨でループイフダンの方が他社より有利です。(下表)
iサイクル注文、ループイフダン、トラリピ比較スワップ
↑ 買スワップ/売スワップのように表示。1万通貨あたり。2017年2月27日時点

機能比較

機能面でもループイフダンはiサイクル注文より優れています。
ループイフダンは2016年9月のバージョンアップによりiサイクル注文と同じように追従する機能や自動損切りする機能が追加され、ほぼ同じ機能になりました。

また、iサイクル注文、ループイフダンはともに同時に同じ値幅のシステムを複数稼働できるようになっています。(以前のiサイクル注文は1つの通貨につき買・売それぞれ1つまでしか稼働できないというデメリットがありましたが、バージョンアップにより改善されました。)

トラリピは値幅を自由に設定できるというメリットがありますが、スプレッドと手数料という投資において重要と考えられるコスト面での条件が悪いため、値幅を工夫してもループイフダンより利益を大きくするのは難しいと思います。

利益比較

トラリピとループイフダンを比較すると、ループイフダンの利益の方が11から78%も大きいです。(下表)
左のループイフダンと同じ値幅でトラリピすると右の割合だけ利益が小さくなります。(詳細はバックテストで検証)

ループイフダンとトラリピの利益差

スプレッドと手数料により上記のような利益差がでるため、iサイクル注文とループイフダンを比較した場合も、同様にループイフダンの方が有利だと証明できます。
 

専門家の見解

随時追加していく予定です。
  • どちらの特許も請求項で限定される構成がiサイクル注文とは異なる部分が多いため、m2jはやや強引な請求項解釈をして侵害を主張する可能性があり、裁判で認められるとは限らない。iサイクル注文がシステム内でどういう処理をしているかが公開されていないので、その内容によってもより明確に侵害を回避できる可能性がある。
  • iサイクル注文リリース前から公開されていた特許出願の特許なので外為オンラインも回避策を検討している可能性がある。
  • 特許侵害しない理由だけでなく、そもそもm2jの特許が無効であると主張して争うのが定石(無効の抗弁)。特許庁の審査や無効審判での判断は甘いが特許侵害訴訟では厳しく判断されるので特許侵害が認められない可能性がある。
  • マネースクウェア・ジャパンは他の特許でも争う姿勢を見せていますが、数が増えれば必ず勝てるというものではないので、実際はその他の特許でも勝てない可能性があります。

双方への影響

マネースクウェア・ジャパン(m2j)は特許を広告材料の一つとしているので、訴訟で勝てなかったり特許が無効になると信頼や経営にも多かれ少なかれ影響が出る可能性があります。
特許侵害訴訟の第一審では敗訴しており、現在控訴中です。

一方、外為オンラインにとっては、iサイクル注文は主力商品ではないので会社の収益的にはそれほど大きな影響はないと思います。(iサイクル注文が差し止めされたらユーザーの反感を買うのは確実ですが。)

なので、訴訟と言っても温度差のある争いになりそうですが、ぜひ外為オンラインには全力で戦って勝訴して欲しいと思います。

外為オンラインを応援しましょう!

私も弁護士、弁理士、法律・特許に詳しい人等に声をかけまくって情報を集めていく方針です。
 
特許や高い手数料など、マネースクウェア・ジャパンの対応に憤りを覚える人もいると思うので、特許や法律に詳しい人がいたら外為オンラインが訴訟で有利になるよう私や外為オンラインに情報提供して頂ければ幸いです。

特許侵害訴訟では特許無効理由や特許を侵害しない理由が特に重要なので、問題の特許(①特許第5525082号、②特許第5650776号③特許第5826909号、④特許第5941237号)について何かご存知の方がいたらご協力お願いします。
新たな情報が入ったら随時記事を更新します。

私に連絡する場合は下記リンク(非公開)かコメント(原則公開されます)でお願いします。
http://message.blogcms.jp/livedoor/todai7/message

外為オンラインの連絡先は以下。
https://www.gaitameonline.com/contactInput.do

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※1 http://www.m2hd.co.jp/pdf/press/20160907_MBO_Opinion.pdf

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  (更新履歴:2015年2月5日投稿、2017年12月21日更新)
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トラリピはFXというカテゴリで見るとループイフダン等の他社より手数料・スプレッドが高いシステムです。

ところが現実にはトラリピを行っている人が多く、7万もの口座数、預かり資産540億円、営業収益2億(2014年8月)(※1)と堅調な業績を出してきました。
トラリピが人気の理由を私なりに分析してまとめます。

最新情報

マネースクウェア・ジャパン(「マネースクエア」に商号変更)は2017年1月20日に上場廃止となり、これを第二の創業と位置付け、さらなる発展を目指すそうです。(※2)
上場廃止は経営陣によるMBO(マネジメント・バイアウト)の手法により行われたとのことです。(※3)

また、外為オンラインとの特許訴訟では第一審で敗訴したものの、控訴審の知財高裁では一部請求を認める判決が出ています。

上場廃止、特許についてもその経緯、背景などを含めて以下で詳しく解説します。


目次

マネースクウェア・ジャパン上場廃止【最新情報】

マネースクウェア・ジャパンは2002年10月に創業し、以下のように上場し順調に発展してきました。
  • 2007年10月 東証JASDAQ
  • 2013年3月 東証二部
  • 2014年4月 東証一部
  • 2017年1月20日 東証一部上場廃止
運営陣によるMBOを実施したことにより自ら上場廃止を選択したのですが、その背景等を詳しく説明します。

●上場廃止の経緯。
マネースクウェア・ジャパンのホームページにおいて上場廃止の理由が説明されています。

オリジナルのページ(※3)は長文かつ難解な用語が使われているところがあり、直接読むのは大変だと思うので、投資初心者でもわかるようなるべくわかりやすく説明します。

説明を簡略化・補足しているところもあるので、正確な内容を知りたい方は元のページ(※3)を参照して下さい。不適切なところなどありましたらこちらからご連絡頂ければ幸いです。

簡単に流れをまとめると、次のようになります。

【トラリピ上場廃止経緯まとめ】
 相場環境が悪いとさすがのトラリピも厳しい(EU離脱ショックなど)
→他社の手数料・スプレッド競争がサービス競争に発展(トラリピに似たサービスも登場)
→マネースクウェア・ジャパンもサービス強化が必要
→カーライル(ファンド)と協力した方が効率よく開発できる
→上場廃止してカーライルと協力

以下、順に説明します。

トラリピは値動きがあれば自動で売買されるため、投資家は多くの局面で利益をあげられます。
また、この際にマネースクウェア・ジャパンも手数料収入等が得られることもあり、安定した経営が続いていました。

ですが、2015年の中国ショックや2016年の英EU離脱ショックのような急激な円高が起きた場合等では顧客の投資意欲が低下し、取引量が減少してしまいます。
また、極端にボラティリティの低いレンジ相場の時はいかにトラリピと言えども利益が出しづらくなります。

これらの影響で取引量や手数料収入等が低下するなど、事業環境は厳しさを増していました。

また、最近ではFX業界の手数料・スプレッド競争が限界に近づいたことで、サービス競争も進んできました。
トラリピやその特許等によりソフト面で強みを持っていましたが、他社のソフト開発も進んできました。

(私が補足説明すると、中にはトラリピと似たサービスを提供するところも現れ、その一つである外為オンラインのiサイクル注文については特許侵害訴訟を起こしており、現在も審理中です。)

また、投資セミナーや投資教育の充実といった以前からマネースクウェア・ジャパンが優位だった分野でも他社が力を入れてきています。
そのため、より魅力的な商品・サービス・取引機能等を開発する必要が生じました。

カーライル・グループはそうした開発のためのノウハウやグローバルなネットワーク等を持っているため、両者が協力すればスムーズに事業が進められます。
両者が協力して開発をする場合、マネジメント・バイアウト(MBO)の手法により、上場廃止した方がメリットが大きいのでその方法を選択したそうです。

例えば、上場を維持したままだと株価や短期的な決算を気にしなくてはならないし、素早い意思決定が出来ない等のデメリットがあります。

●マネースクウェア・ジャパン開発検討中の商品・サービス等(※3)
①オンラインで自動又は半自動の資産運用サービスを提供するロボトレーディングやロボアドバイザーといった最新AI(人工知能)テクノロジーの実現、現行の「トラップトレード®」等を超える革新的なシステムトレードやその他の魅力的な商品の開発、

②FX取引を個人で始めることにまだ抵抗のある投資家に対して、当社グループが自営するファンド(注)を提供することにより、投資家が当該ファンドに投資するといった新たな運用ソリューションの提供、

③優秀な人材の採用・育成による、顧客の運用パフォーマンスを上げるための優良な投資情報や富裕層の資産形成に資するコンサルティングサービスの提供、

④国内の同業他社との差別化を図った海外商品の導入など、新たなトレーディング商品及び安定運用商品の提供

⑤これら①から④を取り込んだ新しい資産運用並びにそれらを管理するIT ツールの導入
★★★
以上、簡単にまとめてみました。

上場廃止は業績や信用不振などのネガティブな理由による変化ではありません。今後の活躍・商品開発が期待されます。

商品開発については、※3において上記5つの候補が紹介されていますが、個人的にはその一つである「現行の「トラップトレード」等を超える革新的なシステムトレード」に特に期待しています。

また、マネースクウェア・ジャパンの公式情報(※3)には書かれていなかったようですが、いち投資家としてはスプレッドや手数料の縮小という方向にも取り組んで欲しいと願っています。

トラリピは類似他社商品と比べると値幅等を自由に設定できるという強みがあり、トラリピのデメリットはスプレッドや手数料くらいなので、それが他社より小さくなれば、それだけでもトラリピの人気は急上昇すると思います。

トラリピ特許侵害訴訟でマネースクウェア・ジャパン敗訴→控訴で一部勝訴【最新情報】

2015年2月19日にマネースクエアHD(マネースクエア)は、外為オンラインが提供する「サイクル注文」及び「iサイクル注文」が特許を侵害するとして、その差止めを求める訴えを提起しました。

2017年2月10日に第一審の東京地裁ではマネースクエアHDの敗訴という判決が出ました。

マネースクウェア・ジャパンの「訴訟の判決及び控訴の提起に関するお知らせ」という文書には次のように書かれています。

「本判決は到底容認できるものではありませんので、控訴を行うこととし、既に手続に着手しております。控訴審において当社の主張が認められるよう、引き続き断固として戦って参る所存です。」
http://www.m2j.co.jp/pdf/press/290210_JudicialDecision.pdf

外為オンラインは判決について次の通りコメントしています。

「今回の判決は、当社サービスが特許第5525082号及び特許第5650776号に抵触せず、特許第5826909号が無効であるというもので、当社サービス提供の差止めを認めませんでした。当社の主張が全面的に受け入れられた形になります。」
https://www.gaitameonline.com/pdf/newsrelease20170210.pdf

専門的な話になりますが、「特許第5826909号が無効である」という表現については、外為オンラインは裁判において「特許無効の抗弁(特許法104条の3)」が認められたことを「特許第5826909号が無効である」という表現で説明しているようです。

厳密に言えば、特許無効審判によりその特許が無効になった訳ではなく、その特許は有効に維持されています。

判決では以下のように書かれています。

「本件発明3は特許法36条6項1号に規定するサポート要件を満たしていないことになるから,本件発明3に係る特許は同法123条1項4号によって特許無効審判により無効にされるべきものである。」(本件発明3は特許第5826909号)

「本件発明3は分割要件違反及びサポート要件違反により無効にされるべきものである(争点(4)カ及びキ)。」
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/575/086575_hanrei.pdf 
平成27(ワ)4461  特許権侵害差止請求事件  特許権  民事訴訟 
平成29年2月10日  東京地方裁判所

2017年2月24日にマネースクウェア・ジャパンは控訴し、2017年12月21日の知財高裁判決ではサイクル注文の差し止めは認められたものの、iサイクル注文の差し止めは認められませんでした。
これ以外の訴訟や無効審判も係属中です。

トラリピ特許と外為オンラインとの裁判については以下の記事で詳しく解説しているので参照して下さい。

 トラリピ・iサイクル注文の特許侵害訴訟を解説【トラリピ敗訴→控訴で一部差し止め】

トラリピが人気だった理由

ループイフダンやトラリピのように一定値幅で売買を繰り返す手法は優れているので、FXをよく知る人がループイフダンや擬似トラリピ(手動でのトラリピ)をやるのは一つの合理的な選択だと思います。

しかし、トラリピは他社より手数料が高いため、ループイフダンのような他社類似サービスではなく、なぜ敢えてトラリピをやる人がいるのか疑問であり、それについて様々な角度から考えてきました。
以下ではその理由について私の考えを説明します。


毎日コツコツ稼げる金融商品として。コストを気にしない高齢者等

投資をする以上、資産を増やすことが主たる目的であり、そのためには利益を圧迫する手数料・スプレッドといったコストは小さい方がよいです。
私が検証した結果では、ループイフダンはコストの差により同じ値幅のトラリピより11~78%も利益が大きいです。(バックテスト参照

そのため、ループイフダンと同じ値幅で取引をしたい人が取引利益を重視するならば、トラリピではなくループイフダンを選択するのは一つの合理的な選択です。
ですが、必ずしもそのような人ばかりではありません。

例えば、
  1. 昔からトラリピを利用している人にとっては慣れない他社システムに移るのは嫌だという場合もありえますし、
  2. 今のトラリピ利益でも十分満足しているから他社に移る必要を感じない場合、
  3. トラリピはループイフダンより細かく値幅等の設定ができるというメリットがあるためそれを重視する場合、
  4. マネースクウェア・ジャパンはセミナーや投資教育といったサポート面にも力を入れているためこれを魅力に感じて利用を続ける場合、なども考えられます。

また、そもそもFXに疎い人であれば以上のような細かい事情を考えて投資先を選択するのではなく、よりシンプルな動機で行動する場合があります。
トラリピはそのような人によってFXというより投資信託などと同様の金融商品という位置づけで買われていた可能性があります。

つまり、FXはいつ買ったり売ったりすればいいのかわからないというような人にとっては、一度設定すれば後は何もしなくても毎月ある程度の利益が期待できるシンプルな金融商品として魅力があると思います。

投資信託などでも毎月分配金があるものが高齢者を中心に人気という話も聞きますし、そういうものと同様に毎月コツコツ稼げる金融商品と考えた高齢者等の運用先として利用されていた可能性があります。

トラリピの仕組みをある程度理解すると一定の動きがあれば利益が出せるとわかるし、為替なら円高が進んでもこれ位だろうという見当がつきやすいので、株や投資信託より安心と思う人がいてもおかしくないと思います。

「トラリピ」と「他のFX」を比べたらコストが高いと感じる可能性がありますが、その比較をせずに「トラリピ」と「FX以外の金融商品」を比べると、コストが高いとは感じにくいというのがポイントです。

手数料の意外なメリット

「手数料」があった方がいい場合もありそうです。例えば、スプレッドという用語が難しいと感じる人にとっては、取引にかかるコストを「手数料」という自分の理解しやすい言葉で説明された方が安心すると思います。
 
本当のコストは手数料だけでなくスプレッドもあるのに、スプレッドに気づかないままという人もいると思います。

コストが見えにくい仕様

手数料は取引利益を減らすため、嫌なコストです。
 
ですが、トラリピのシステムでは、注文時にも「利益金額(手数料を差し引いた利益)」という手数料があらかじめ計算された形式になっていたり、ランキングにも手数料という表示が出ていない、取引履歴にも「成立価格」と「取得価格(手数料を差し引いた価格)」という用語を使う等の仕様があり、簡単というメリットがある一方、利用者にとっては手数料が見えにくい面もあると思います。

そして、手数料をそれほど気にすることなく売買している人がいる可能性があります。
 

システムをよく見せる用語(参考情報)

トラリピではランキング等において「利益率」というFXでは耳慣れない言葉を使って宣伝しています。
これは「利回り」とは違うものなのですが、言葉が似ているので利回りのようなイメージを持ちやすい(誤認しやすい)ものだと思います。
 
よく考えればその違いもわかるはずですが、よく考えずに利回りと誤解したり、単に利益率79.45 %と聞いて何となくよいものだろうと思い取引を始める人もいると思います。
(追記。2015年7月7日にこのランキングの掲載は終了したようです。過去の参考情報として、上記記載は残しておきます。)
 

【特許、東証一部上場】信用を高める工夫

特許を取っていることや東証一部上場であることもよく宣伝されていました。 それらを魅力的だと感じる人もいるでしょう。

MBOにより自ら上場廃止を選択したため、現在は東証一部上場という肩書はありません。その代わり、グローバルで活躍するカーライル・グループと協力して商品開発などの事業を加速させる環境になっており、今後の活躍が期待されます。

キャンペーンや広告の力で顧客を増やしていた面もある

マネースクウェア・ジャパンはキャッシュバックやギフトカードといったプレゼント型のキャンペーンを行っていました。
そのスタイルが功を奏し顧客を増やし業績が堅調に推移していた面もあると思います。

ループイフダンの出現

以上のような背景もあってトラリピは人気がありました。
ですが、それが永遠に盤石だとは限りません。

ループイフダンは手数料やスプレッド(コスト)の点でトラリピより有利であり、FXをよく知る人にとっても魅力なシステムですし、操作が簡単なので高齢者にとっても馴染みやすいものです。

コスト以外の要因などもあるため完全な予測は難しいところですが、コスト面での優位性から考えればループイフダンの人気が出やすいと思います。

現時点ではトラリピはテレビ広告や新聞広告、野球スポンサー等、高齢者にも効果的と見られるマーケティングが行われ、それが功を奏しているようです。

一方、ループイフダンはテレビ広告を出していないし、高齢者を明確に狙ったマーケティングがされているようには見えません。
また、ネット上の広告もトラリピに比べると弱いです。

ループイフダンはシステムが優れているためネット上の口コミ等によっても人気が出てくるのは時間の問題だとは思うのですが、もう少し広告戦略を頑張った方がいい気がします。
広告費をスプレッドやスワップに乗せてくるようなことは決してすべきではないのですが。

今後の予想

今後どうなるかを予想します。
 

ループイフダン利用者が増える 

FXをよく知る人はループイフダンを始めると思います。
ある程度FX経験がある人ならわかると思いますが、FXは頑張ったからといってたくさん稼げるものではないです。
勝ったり負けたりを繰り返し、運が良ければトータルで勝ち越せるというパターンが多いです。

このような経験をするともっと効率よく楽して稼ぐにはどうしたらいいかという思考に進み、そこでループイフダンやトラリピのように一定値幅で売買する手法を知ればその有効性に気付き、より取引コストの小さいところ、すなわちループイフダンで取引するようになると思います。

FXをよく知る人であればネット上の情報もよく見ているはずなので、効果的な広告がされていればループイフダンを始める可能性は高いです。

トラリピや擬似トラリピ(手動トラリピ)を行っていた人もループイフダンを始めると思います。
トラリピを行っていた人が利益増を求めるならば、高コストのトラリピから低コストのループイフダンに乗り換えるのは一つの合理的な行動だと考えられます。

また、手動でトラリピのような取引していた人にとって、手間を減らしたいとか利益を増やしたいと考えるのはごく自然な発想なので、ループイフダンに行き着く可能性が高いと思います。私もこの経緯でループイフダンを始めました。

トラリピは高齢者にも強い

特許を持っていることや、セミナーや投資教育、コンサルティングといったサービスに強いこともマネースクウェア・ジャパンの特徴の一つです。

一方、トラリピはループイフダンより手数料が高いというデメリットがあります。

手数料・スプレッドの差は損益に影響を与えるため、コスト重視の投資家はループイフダンを選択するという傾向になりやすいと思います。

ループイフダンはトラリピを越えるか

ループイフダンのアイネット証券は口座数、預かり資産ともに増加傾向です。
ループイフダンを始めて順調に利益を出しているという声も当ブログに寄せられています。

多くの人がループイフダンを始めており、将来性のあるループイフダンの行く末が注目されます。

ループイフダンのリリース時期がトラリピより遅かったことや、アイネット証券が控えめな広告戦略を取っていること等から、トラリピは知っているがループイフダンは知らなかったという人もいたと思います。

アイネット証券はFXに詳しい人を中心にユーザーが増え、ある程度実績がついてから広告を強化し高齢者等も開拓するという戦略なのかもしれません。
それも一つの合理的な戦略だと思います。

広告を出すには大きなお金がかかるし、広告費がペイするとは限らないからです。
また、ユーザー層を分けてトラリピとの競合をなるべく避けつつ住み分けできた方がトラブルも起こりにくいです。

アイネット証券がどのような戦略を立てているのかはわかりませんが、競合他社に負けないよう頑張って欲しいと思います。
 
トラリピは値幅を自由に設定できる等のメリットがあるものの、手数料・スプレッドが大きいというデメリットがあり、私が検証した結果では同じ値幅のバックテストで比較すると11~78%もの利益差が生じるため、やはり投資において重要な取引利益を重視するのであればループイフダンの方が有利だと思います。

※1: 7万もの口座数などについて(2014年8月)
 http://www.m2j.co.jp/company/ir_info/disclosure.php 
2014年10月11日時点では上記URLに口座数などを示す図表が掲載されており、それに基づく情報です。
※2 http://www.m2j.co.jp/info/newsdetail.php?id=1186
※3 http://www.m2hd.co.jp/pdf/press/20160907_MBO_Opinion.pdf

参考:トラリピの広告
M2Jは東京ヤクルトスワローズのオフィシャルスポンサー
http://www.m2j.co.jp/landing/swallows/

テレビ広告等
http://www.m2j.co.jp/company/about/ad/
テレビ東京「GOLFアカデミア」
日経CNBC「FXアカデミア」
テレビ東京「マネーの知恵袋」
 (更新履歴:2014年10月11日投稿、2017年12月21日更新) この記事は現在修正を検討しています。この記事の内容についてご意見、ご要望などありましたらこちらからお問い合わせ下さい。
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