ループイフダン検証ブログ

ループイフダンを検証!【目安資金】【バックテスト】【投資法】等が人気記事。ループイフダン情報が最も詳しいブログです。「長所短所まとめ」等のお勧め記事を閲覧推奨。著書好評発売中!


タグ:トライオートFXのデメリット

●レンジフォーカスのメリット・デメリット。
トライオートFXのインヴァスト証券が「レンジフォーカス」という新機能をリリースしたので、メリット、デメリット等を紹介します。
 
最初に結論を書いておくと、バックテストを恣意的に操作して都合のよいデータを作っただけの詐欺的なシステムであり、これで勝てるという合理的根拠は全くありません

トライオートFXは手数料が高く、スプレッドも大きい等、お薦めできる要素はなく、手数料無料かつ低スプレッド、高スワップのループイフダンの方が明らかに優れたシステムです。

●レンジフォーカスとは何か?
以前からある「レンジ追尾」という機能を改変したものであり、設定をインヴァスト証券が一つに限定したことが主な特徴です。
 
一番問題なのは、恐ろしいことにレンジ追尾の最大の欠点である「両建てによる弊害」が全く改善されていないため、極めてリスクの高いシステムだということです。

レンジ追尾の知識も必要となるため、下記も閲覧することを勧めます。
レンジ追尾のデメリット【トライオートFX】ループイフダンやトラリピ比較・検証

基本となるレンジ追尾は、簡単にまとめると両建てループイフダンと同じであり、ポイントは以下2点です。
  • ループイフダンやトラリピのように買い・売りを自動で繰り返す(トライオートFXの基本機能)
  • 両建てする(レンジ追尾最大のデメリットであり、これにより損失が膨らみ利用者が負けることがほぼ確定しています)
その応用であるレンジフォーカスは、さらに次の3点が特徴だとインヴァスト証券は主張しています。
  • レンジ取引に向いた通貨ペアを選ぶ
  • 最適なレンジ幅の設定
  • 評価損を軽減する設計
それぞれについて解説します。

★【レンジフォーカスの特徴1】 レンジ取引に向いた通貨ペアを選ぶ
レンジフォーカスでは中心回帰性等を考慮して利用可能な通貨ペアを一つだけにしています。
こう書くと、さも上等な根拠があるように思いますが、実際はバックテストで利益の大きかった通貨ペアを選んだだけです。

「レンジフォーカス」、「中心回帰性」等、用語だけは立派に考えたようですが、中心回帰性は過去の4本足からチャートを見ずに機械的にレンジ相場を判定するためにインヴァスト証券が勝手に採用しているだけのアイディアに過ぎず、それを採用したからといって利益が増える訳ではない無意味な理屈であり、結局そうした目新しい言葉で顧客を騙そうとする意図しかないようです。(名前だけ工夫するというのはメディアが好んで使う手法ですが、インヴァスト証券もそうした空虚な戦略のようです。)

しかも3年という短い期間しか検証せずファンダメンタルズなどの要因は完全に無視されており、ボラティリティが高く値動きの予想が困難な(従って利用者のリスクが高い)マイナー通貨ペアをも採用しています。

インヴァスト証券によれば、バックテストの結果もっとも利益が大きかったのはユーロ/豪ドル(EUR/AUD)だそうです。

確かに3年だけのバックテストならユーロ/豪ドルのパフォーマンスがよかったのでしょうが、なぜそのような相場展開になっていたのか等、FXをする上でもっとも重要な相場分析は一切されていません。
従って、当然ながら今後もそのような高パフォーマンスが期待できるものではありません。

初心者だとバックテストがよければ今後も同じように儲かると勝手に思い込む人が多いですが、(ちょっと考えればわかることですが)現実にそうなる可能性は全然高くないです。
こんな単純な手口に騙されてはいけません。儲かるという合理的根拠は全くないのです。

以前、下記記事※(シストレの本質、FX業者の手口)でも書いたことですが、サイコロを振って売買するといういい加減な手法でも何万人かが実行すれば必ず勝てる人も出ます。ですが、だからと言って、サイコロを振れば勝てるという結論にはなりません。
 
バックテストがよいというだけの根拠ではサイコロの例と同レベルに過ぎず、根拠のない投資法だと言わざるを得ません。

重要なのは何故勝てたのか、今後もその理由が通用するのか、ということなのに、インヴァスト証券はそのような分析をせずいい加減な統計だけで利用者を騙そうとしているとしか思えません。

(以前からインヴァスト証券はこのような情報・ツール開発が多く、そういう社風のようです。シストレ24フルオートなども顧客必敗の極悪ツールです(下記リンク※参照)。
最近では利用者にも見切られており赤字決算となっており、倒産しても不思議ではありません。)

レンジフォーカスの開発者である栢本淳一(かやもと じゅんいち)さんは今年(2016年)の8月からインヴァスト証券に新しく入った人でFXに疎いことを自ら認めています。
FXの特性を理解せず統計だけで勝てるシステムが作れるはずがありません。

下記記事※を理解している人にはこう言えばわかりやすいかもしれません。

 「レンジフォーカスは業者必勝、顧客必敗のシストレです」

この記事で書いた悪いシストレの例としてふさわしいと思います。
仕様がブラックボックスでない点は評価しますが、その仕様にした理由がバックテストのみに依存するというありふれた極悪シストレの一つです。

※リンク(重要。閲覧推奨)
ループイフダン・トラリピにお勧めのテクニカル指標と注意点

●金融業界の手口。統計詐欺
金融業界における統計のプロとは、統計を利用して顧客の利益を最大化するプロではありません。(←金融業界の思惑通りにそのようなプロだと勝手に思い込んでいる人も多いです)
 
金融業界における統計のプロとは、利益が多くなると顧客に思い込ませて売買させ自社の手数料収入を増やすことを目的として、恣意的に統計を悪用するだけの人間です。

その売買で顧客が儲かるか否かはそもそも考慮されておらず、当然ながら実際に儲かる可能性は全然高くないです。
レンジフォーカスはまさにこの典型です。

●ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)が危険な理由。
ユーロ/豪ドルのようなマイナー通貨ペアは注目度が低いため、多数派理論(上記※参照)が通用しません。

つまり、過去の高値であっても注目している人がほとんどいないため、あっさりレンジを抜けやすいです。

また、メジャーな通貨ペアであればその動きもファンダメンタルズ等から理解できることが多いですが、ユーロ/豪ドルのようなマイナー通貨ペアではユーロ/豪ドル自体が売買されるのではなく、ユーロの要因と豪ドルの要因で不規則に動くという相場展開が多いため、予想が困難です。
 
これはマイナー通貨全般に言える特徴であり、それ故にマイナー通貨は嫌厭されているのです。

最近の3年はそれほど大きな動きがなかったため結果的にはレンジでしたが、レンジが多い通貨ペアということではなく、過去のチャート(下図)を見れば明らかな通り、極めてボラティリティの高い通貨ペアであり(最近でも2008年から2012年にかけて9000pips(ドル円の90円分に相当)ほども下げています)、トライオートやループイフダンのように買い・売りを自動で繰り返すシステムで狙うべき通貨ペアではありません。

思惑と逆に動いた時の損失が大きいためです(レンジだと思っていたらあっさりレンジ下限を抜けるといった展開になり、損失が増えやすい。)。

↓ ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)長期チャート(1980年から2016年)(縦軸1マスが1000pipsに相当)
 ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)長期チャート

●たった3ヶ月でロスカット!利用者は大損(インヴァスト証券は手数料で大儲け)(2017年2月24日追記)
私がこの記事で書いていた通り、リリースからわずか3ヶ月の2017年2月22日にユーロ/豪ドルがレンジ下限を下回り、レンジフォーカスはロスカットされて終了したそうです。

インヴァスト証券を信じてレンジフォーカスをしていた人はみんな大損しました。
インヴァスト証券は反省することなく今後も同様の商品開発をすると宣言していますが、それも詐欺的な商品である可能性が極めて高いので、インヴァスト証券は利用しないことを強く勧めます。(追記ここまで)

★【レンジフォーカスの特徴2】 最適なレンジ幅の設定
これも上記同様にバックテストで買いレンジ、売りレンジを決めているだけです。
インヴァスト証券は
 過去3年間の価格の「80%の価格をフォローできる範囲」をレンジ幅として設定している、
と主張しており、そう言われると「凄い!」と勝手に思い込む初心者も多いでしょうが、実際は無意味です。

80%フォローできるなどと書いていますが、これは過去に80%フォロー出来ていたというだけに過ぎず、今後もそうなるという合理的根拠は全くありません。(統計詐欺)

ドル円のようにメジャー通貨では多くの人が注目しており、多数派理論により注文や値動きが読みやすいため、史上最安値を更新するような動きは滅多に起きません。
 
ところが、ユーロ/豪ドルのようなマイナー通貨は着目している人がほとんどいないため、過去安値などもチャートポイントにならず、そこで反転する力は起きにくいため、レンジを破る力が働きやすく、またそれがいつ起こるかも予想しにくいという重大な欠陥があります。

(例えば、ドル円が史上最安値を更新したら大きなニュースになりトレーダーも反応しますが、ユーロ/豪ドルが史上最安値を更新してもろくに報道すらされず当然トレーダーも反応しない。注目度の差は値動きに大きな影響を与えます。(多数派理論))

★【レンジフォーカスの特徴3】 評価損を軽減する設計?
これはレンジ上限では買いポジションを持たないようにするということであり、私のブログ記事↓のパクリです。


しかも困ったことに、私は両建てが不合理かつハイリスクだから勧めておらず、どうしてもやりたい人のために少しでもリスクを減らすための方法として紹介した手法なのに、それを積極的に利用するよう扇動しています。
インヴァスト証券は顧客が損をするリスクを明らかに軽視しています。

確かに無計画に上限でも買いポジションを取るよりはリスクが小さくなりますが、そもそもトライオートやループイフダンのように売買を繰り返す手法においては、両建ては最大のタブーです。
上がっても下がっても損失が膨らんでしまい、それまでの利益を簡単に吹き飛ばす恐れがあるためです。

ユーロ/豪ドルにおいても過去3年はその手法でも勝てていたのですが、それ以外の期間ではその手法では確実に負けており、今後もその手法で勝てる見込みは限りなく低いです。

インヴァスト証券が両建て(レンジフォーカス、レンジ追尾)を進めるのは買いでも売りでも手数料収入が稼げるためです。
決して、顧客の利益のために両建てを勧めているのではないことをよく理解して下さい。

下記の関連記事(トライオートのデメリット等)も読むことを強く勧めます。

●マネパ連続予約注文でレンジフォーカスする方法。
レンジフォーカスは上記のように合理的根拠のない手法ですが、どうしても試してみたいのであれば、株式会社マネーパートナーズ (マネパ)の連続予約注文を利用した方がよいです。

レンジフォーカスはしょせん通貨ペアと発注レートがわかればいいだけなので、それらはすでに公開されていますし、他社のプラットフォームでも簡単に実行できます。もしホームページで公開しないように改悪された場合、私が教えることは可能でしょうから、問い合わせ頂ければお伝えします(明確に禁止された場合は不可)。

現在、インヴァスト証券がゴリ押ししているレンジフォーカスの設定は以下の通りです。(勝てる保障は全くない)
レンジフォーカスの最適設定2016年12月

つまり、ユーロ/豪ドルにおいて、
  • 1.513から1.413まで50pipsおきに20個の買い注文(損切りレート1.367)、
  • 1.551から1.452まで50pipsおきに20個の売り注文(損切りレート1.649。買いの場合より売りの損切りレートが広く設定されていることに注意)、
  • 利確幅50pips
にすればよいだけなので、マネパの連続予約注文でも簡単に設定できます。

しかも、マネーパートナーズの方がスプレッドが小さく有利です。

株式会社マネーパートナーズ (マネパnano)のユーロ/豪ドルのスプレッドは2.3pipsで手数料無料なのに対し、
レンジフォーカス(トライオートFX)ではスプレッド2.0pipsに加え手数料が1万通貨以下の場合4pips(1-10万通貨は2pips)もかかるため、合計6pipsもコストがかかり、損益が大幅に削られます。

なお、ループイフダンではユーロ/豪ドルというハイリスクな通貨ペアは採用されていないためループイフダンでレンジフォーカスする方法はありません。

ユーロ円と豪ドル円を両建てすることにより無理やりユーロ/豪ドルという通貨ペアの売買に似た取引も出来ない訳ではないのですが、円を挟むことによるコスト、不規則性による損失が大きく実用性はありません。(そもそもマイナー通貨ペアのユーロ/豪ドルを取引すること自体お薦めしませんし、両建てはなおさらお薦めしません)。

●レンジフォーカスのメリット・デメリット。
レンジ追尾やトライオートFX自体のメリット、デメリットがそのまま当てはまるため、まず簡単に書いておきます。詳細は下記記事を参照して下さい。

レンジ追尾のデメリット【トライオートFX】ループイフダンやトラリピ比較・検証

●レンジ追尾やトライオートFXのメリット。

●決済利益が2倍に。(両建てによる。ただしリスクも2倍なので負け確定)
●証拠金が少なくて済む(MAX方式)
 
★誇大広告されたレンジ追尾のメリット→ 売りか買いかの相場観は不要 『上がるか下がるかの判断が苦手な方には安心。』→ 実際はこんなメリットはない(上記リンク参照)
 
★誇大広告されたレンジ追尾のメリット→ 一方向にトレンドが出ても評価損を実現益が軽減 『買い仕掛けの評価損は、売り仕掛けの決済益で緩和してくれる。』→ 実際はこんなメリットはない(上記リンク参照)

●レンジ追尾やトライオートFXの本当のデメリット
●レンジの上下どちらに抜けても損失が膨らむ。
●約定レートがずれると次の注文レートもずれる。→トライオートFX自体のデメリットのうち特に重大なものですが、約定レートがずれると次の注文レートもずれる仕様です。そのため、約定メール等を見てレートがずれていた場合は手動で修正する必要があります。
●手数料・スプレッドが極悪仕様→トライオートFXは手数料が高いだけでなく時間によってスプレッドが広がる(午前4-8時はスプレッド4倍が目安)という困った仕様があります。

これら以外にもデメリットは多数ありますが、書くとキリがないので興味があれば下記カテゴリの過去記事を見て下さい。
 
 タグ:トライオートFXのデメリット

●レンジフォーカスのメリット。
両建てがハイリスクかつ不合理な手法であることを知って、それでもなお両建てしたいという珍しいもの好きや負けても構わない人にとっては、簡単に利用できることはメリットかもしれません。
 
(宝くじやシストレのように)儲かる可能性が極めて低いのにそれでも取引したいという人は一定数存在するようなので、私は絶対にお薦めしませんが、やりたい方は損失覚悟で取引すればよいと思います。

シストレが絶対勝てない理由を知らない人は下記も閲覧することを推奨します。
 

●レンジフォーカスのデメリット。
上記の通り、レンジフォーカスはバックテストで全て都合のいい部分だけ抜き出しただけの合理性のない手法であり、今後勝てる可能性は低いです。
 
手数料、スプレッドコストが大きいことも大きなデメリットなので、手数料無料の株式会社マネーパートナーズ (マネパ)の連続予約注文で実行する方がマシです。

★★★ 結論。
レンジフォーカスは顧客を騙し、儲かると思い込ませるために考えられた機能です。儲かる保障は全くありません。
 
そもそも両建てはお薦めしませんし、レンジフォーカスを利用することは絶対にお薦めしません。

また、レンジフォーカス(トライオートFX)は手数料が高いです。ループイフダンの方が低スプレッド、手数料無料、高スワップなので有利です。どうしてもレンジフォーカスのように両建てしたいのであれば、ループイフダンで両建てすることを勧めます。

トライオートFXで「レンジ追尾」という新機能がリリースされました。
デメリットやリスクを隠しメリットを誇張した誇大広告が目に余るので、本当のデメリットを含めて解説します。

トライオートFXは手数料が高い等、デメリットが多いので、この機能も含め、使わないことを勧めます。
ループイフダンの方が低スプレッド、手数料無料、高スワップという取引で重要な3つ全てにおいて有利です。

●レンジ追尾とは何か。
一言で言えば、両建てループイフダンと同じ機能です。両建てトラリピと同じと言ってもいいです。

つまり、
  • 一定値幅で「買い&その決済」をするシステムと、
  • 同じ値幅で「売り&その決済」をするシステム、
を同時に稼働させるだけです。

トライオートFXの用語で説明すると、買いの追尾仕掛けと、売りの追尾仕掛けを同時に稼働させるということです。

上記リンク(両建てループイフダン)でも紹介した通り(下記でも紹介します)、デメリットが多く、特に長期ではリスクの方が大きくなるため実用性がありません。

リスクをよく理解していない人や、利益を大きく見せたがる人(ブロガー等に多いです。)が両建て手法を使っていますが、証券会社が大げさな広告まで使ってこんなシステムをゴリ押ししてくるとは思いもしませんでした。(手数料が高く、顧客軽視で有名なトラリピのマネースクウェア・ジャパンですら両建ては不合理でお薦めしないと言っているのにです。)

インヴァスト証券は次のように説明しています。下図も参照。
  • 「レンジ追尾」は、指定した一定の値幅(想定レンジ幅)の中で追尾していく範囲を自動的に変えていく自動売買手法です。 
  • 値が上下すればするほど利益を積み増すことができる上、トレンドが出た場合でも評価損を決済利益があれば緩和することができます。
レンジ追尾のデメリット。トライオートFX

この説明や図だけ見ると一見、上がっても下がっても儲かる完璧な方法かと思うかもしれませんが、それは誤解です。
 
以下で詳しく解説しますが、この図が誤解を生みやすいので先に説明しておくと、レンジ追尾は買い追尾仕掛けと売り追尾仕掛けを両建てしただけのものであり、
この図ではレンジ上限では売りポジのみを取り(買いポジを取らない)、レンジ下限では買いポジのみを取る(売りポジを取らない)という意味です。(ただし、実際はフォロー機能によりレンジ上限でも買いポジを取る事態も起きるので、この図は不適切です。)
 
最初に設定したレンジ上限・下限でのみこうした挙動になるのですが、この図やインヴァスト証券の説明では相場が反転するポイントを自動で見極めて買い(売り)ポジを取らないでくれるといった誤解を生みやすいので注意が必要です
 
また、上図では含み損が少なくなる特殊な状況を示し、利益が大きくなると錯覚させる意図が見え見えですが、実情とは異なります。

★★★レンジ追尾のメリット。
両建てループイフダンの記事で紹介した通り、メリットは次の2点だけです。

●決済利益が2倍に。
上昇時、下落時共に利益が出せるため、単純計算で決済利益が2倍になります。

●証拠金が少なくて済む(MAX方式)
買い、売りのどちらか多いほうの分の証拠金だけで済むので証拠金が少なくて済みます。
ただし、トライオートFXはトラリピ同様に高い手数料がかかるため、利益を圧迫します。


★★★誇大広告されたレンジ追尾のメリット。
インヴァスト証券はさらに次の点もメリットだと書いていますが、誇大広告です。

●売りか買いかの相場観は不要
『上がるか下がるかの判断が苦手な方には安心。』

売りか買いかの相場観は不要と書くと、相場観がなくても稼げるという誤解を生みやすいですが、実際はそんな都合のよいシステムではありません。

想定レンジ内にいる場合もレンジ幅が大きくなるにつれ損失が膨らみます。
レンジを抜けた時の損失が大きいため、上がっても下がってもレンジを抜けた瞬間にそれまでの利益を軽く吹き飛ばす程の大損することになります。

しかも買い仕掛け・売り仕掛けの片方だけの場合は下がる・上がるのどちらかの場合に損失が膨らむだけなのに対し、レンジ追尾では上がっても下がっても損失が膨らむという極悪仕様であり、含み損にずっと追われることになります。

買い仕掛け・売り仕掛けの片方だけの場合よりリスクが2倍(上げでも下げでも含み損が膨らむ)という顧客にとって重要な情報が意図的に隠されているようです。
 
 
●一方向にトレンドが出ても評価損を実現益が軽減
『買い仕掛けの評価損は、売り仕掛けの決済益で緩和してくれる。』

こんなメリットもあるとインヴァスト証券は説明していますが、実際は下落が続くと買い仕掛けのポジション数は10、20…70とどんどん増えていくのに、売り仕掛けの方は安値更新時に決済されていくため1ポジだけとなります。
(デフォルトで最大ポジション数が70になっているものもあり、非常にリスクが大きいのも悪質です)

つまり、買いポジ70、売りポジ1の状態で下落することになり、1円下落すると買いポジの含み損が70万増え、売りポジの決済利益は1万だけ(差し引き69万も損失が膨らむ)といった具合です。

これではほとんどヘッジとは言えず、インヴァスト証券が言うように『買い仕掛けの評価損は、売り仕掛けの決済益で緩和してくれる。』と考えるのは甘すぎます。
シミュレーション(バックテスト)も都合のよい場面だけが抜き出されており、あれを真に受けるのは危険です。
 

★★★レンジ追尾の本当のデメリット。

●レンジの上下どちらに抜けても損失が膨らむ。
これは上記記事(両建てループイフダン)で具体的状況を示しつつ詳しく説明しているので、そちらも参照して欲しいのですが、この一番のリスクについてインヴァスト証券は全く説明していません。
両建てループイフダンのポジション数

インヴァスト証券で紹介されるデメリットは以下だけです。
  • 相場を読める人は売り買いを指定した追尾仕掛けの方が良い
  • 値動きによって両建てとなるタイミングがあるので、スプレッドが二重にかかる、スワップポイントで支払いが生じることがある。
いずれも当たり前のようにも思われますが、特に1点目は、相場を読めない人はレンジ追尾の方がよい(レンジ追尾なら相場を読めなくてもよい)と誤認させる非常に悪質な文章です。

先ほども説明した通り、買いか売りだけの追尾仕掛けなら、どちらか一方向に進んだ時に損失が増えるだけですが、レンジ追尾の場合はどちらに抜けても損失が増えるので、リスクも2倍という極めてハイリスクな投資法です。
相場を読めない人はなおさらこのような仕掛けを使うべきではありません。

インヴァスト証券は長期なら損失より利益が上回るとも書いていますが、長期ではレンジ幅が拡大し多くの場合損失の方が大きくなるので全く合理的な手法ではありません。

●ロスカット注文が付いている。
さらに困ったことに、レンジ追尾ではロスカット注文も付けられています。
一定値幅で売買する手法ではロスカットしながら続けるのは非効率なのに(※)、インヴァスト証券はあえてロスカットさせるように仕向けています。

これは顧客がロスカットせずに塩漬けで放置すると自社の手数料収入がなくなって困るため、ロスカットさせつつ売買を続けさせる(手数料を稼ぐ)という狙いがあるだけで、顧客にとってのメリットはありません。(インヴァスト証券は以前からこういう社風であり、レンジ追尾に限らず、トライオートFX全般にもこうしたトラップが散見されます。)

※ 損切りしつつループイフダンする戦略を検証。損切りすると投資効率が悪くなる理由

●追尾により底なし地獄。
レンジと名づけているにも関わらず、「追尾」という余計な機能がついているためレンジを抜けても無限に注文が続いていく仕組みです。
 
便宜的にレンジという言葉が使われていますが、レンジ内でもレンジを外れても同じ挙動を繰り返すだけであり、レンジ設定の意味はほとんどありません。

★★★

●結論:インヴァスト証券はお薦めできません。
上記の通り、レンジ追尾は合理性のない機能です。
トライオートFX自体も手数料が高く、ループイフダンの方が低コスト&高スワップなので利益が大きくなります。

悪名高いトラリピのマネースクウェア・ジャパンと同様に、インヴァスト証券もお薦めできません。

●トライオートETFもやってはいけない。
インヴァスト証券は「トライオートETF」というETF(株価指数等)にトライオートを導入したものも強く押しており、トラリピと同様のいかがわしい商売を進めています。(M2Jも「日経225証拠金取引」と「トラリピ」を組み合わせた「M2J-日経225証拠金取引」をゴリ押ししています。)
 
トラリピやトライオートのような方法は下落時の損失が大きいというデメリットがあるので、為替のようにレンジ幅が長期的にも予想しやすいものにだけ使うべきなのに、株という下落幅の大きいものに使わせようとするのは悪質というしかありません。
こういう会社では取引しないよう注意して下さい。

★トライオートFXのお薦め記事。
追尾仕掛け(追尾ゲリラ)についても検証した記事を書いているのでトライオートFXに興味のある方は参照して下さい。
公式サイトでは触れていない追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のデメリットについてもきちんと解説しています。

トライオートFX追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のメリット、デメリット。ループイフダンやiサイクル注文と比較検証 

他にもトライオートは問題点・デメリットが多く、とても一つの記事では紹介しきれないので、トライオートのデメリットというカテゴリの記事で続きを参照して下さい。

トライオートFXのデメリット(重大なもの)
トライオートFXの感想を書いておきます。(2015年3月23日投稿。3月24、30日更新)

ユーザーの利益を無視した悪どい仕様が目立ちます。
下記以外でも、システムが異常に重く発注エラーが頻発するとか、注文の途中で強制ログアウトさせられるといった不具合も多く、全くお勧めできません。

コスト的にもシステム的にもループイフダンの方が有利だと思います。


★トライオートFXのデメリット(重大なもの)

●時間によってスプレッドが広がる。毎日スプレッド4倍時間あり。
スプレッドが時間によって変わるという極めて特殊な仕様になっています。
下記リンクにスプレッド一覧が表示されていますが、時間の違い(括弧の有無)で提示率が8%もズレており、実際に私がログインして見た感じでも毎朝7時頃はドル円のスプレッドが4倍になっています。

ですので、午前4時から午前8時までスプレッドは広がると考えた方がよいです。
スプレッドは利益に直結するためユーザーが容認できるものではありませんし、この仕様について紹介されることはほとんどないため気づいていないユーザーも多いと思います。

現実的な対処法としてはこの時間にはなるべく取引しないということになりますが、自動取引システムなのでこの時間だけ取引しないというのも無理な話で、結局この仕様のせいでパフォーマンスが落ちるのに泣き寝入りするしかない状態です。

他社ではこの時間だけスプレッドを広げるということはないので、流動性等の理由でスプレッドを上げなければならないとは考えにくく、また、トライオートFX固有の問題によりスプレッドを広げなければならないとも考えにくいため、単にインヴァスト証券が利益を増やすために恣意的にスプレッドを広げているものと思われます。
 
トライオートFXのスプレッド↓ 
http://www.invast.jp/triauto/service/summary/fee.html#spread
信じがたい仕様なので敢えて画像もキャプチャして紹介します↓
トライオートFXスプレッド。ループイフダン検証ブログ
注意書き。トライオートFXスプレッド

↓2015年2月27日7時のレート。ドル円4pips等、主要通貨が4倍でほぼ全てのスプレッドが広がっている。8時頃までこの状態が毎日続いている。(4-8時はずっとこの状態)
2015年2月27日7時頃。トライオートFXスプレッド拡大

●手数料が高い。しかもレートに算入されるためわかりにくい。
下記のように手数料分だけ不利なポジションにされる仕様です。
つまり、手数料を現金で取る代わりに、手数料分だけポジションのレートを不利に変えられます。

例えば、95.20(約定価格)で指値で取得したのに、手数料4pipsを加算して95.24(取引価格)で取得したことにされます。

約定履歴では以下のように表示されます。
[約定価格] (手数料を含まないポジション)
95.200
[取引価格] (手数料込のポジション)
95.240

この仕様のため、上記のように新規注文レート95.20、利食い幅40pipsで注文すると利食い注文は以下のように往復分の手数料8pipsを上乗せした95.68(48pips)で発注されます。

[約定価格] (手数料を含まない)
95.680
[取引価格] (手数料込)
95.640
 
これはマネースクウェア・ジャパン(m2j)同様にその都度手数料がいくらと表示されないので利用者が手数料コストに気づきにくくなるようにする目的でなされているものと思われますが、利用者はインヴァスト証券の思惑に流されず手数料コストをしっかり認識するよう気をつけて下さい。この仕様についても私は全く評価しません。
 
●手数料が高い。
往復8pips相当という非常に高いレベルです。(2016年2月25日追記。引き下げがありましたが、それでも往復4pipと非常に大きいためループイフダンの方が低コストです。)
追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のようなクイック仕掛けは下落時に一気に損失が膨らむので少額で取引できることが重要なのに、この手数料では無理です。

上記のように手数料を見えにくくしている点を含めて考えると、リスクを計算できない利用者や手数料コストを計算できない利用者をカモにする気だとか、「小口の貧乏人(金にならない客)は帰れ」と言っているのと同じことに思えます。

手数料無料のループイフダンと機能が競合しているので手数料競争になりますが、現状では1万通貨未満では話にならないレベルでトライオートFXを使うメリットはありません。

トラリピ同様に、1万通貨以上だと少しだけ手数料割引があるのですが、実際はトライオートFXは時間によってスプレッドが広がる(午前4-8時はスプレッド4倍が目安)というかなりひどい仕様があるため(こちら参照)、1万通貨以上であっても現実にはトライオートFXがお得とは言えません。

やはり、コスト的にもシステム的にもループイフダンの方が有利だと思います。

★★★

他のひどい問題点も紹介しておきます。(3月24日追加)

●システムが異常に重い。
ログインするのにも時間がかかるし、システムを稼働させるのにも何分も待たなくてはならないという問題があります。
注文レートを変更する時やシステムを停止させようと思っても時間がかかるので、急いで注文変更等をしなくてはならないという緊急時に強い不安があります。

●現在有効な注文レート一覧が表示されない。
ログイン後に表示されるAP注文一覧画面では、保有ポジションのレートや、どのAP注文がどのレートで発注しているかがわかりません(新規、逆指値ともに)。
 
決済回数や稼動日からの日数なんかいちいち表示する必要はないので、保有レートや発注レートのように重要度の高い情報を載せるべきだと思います。(損益(1week)等も不要)

表示項目を全て選択可能にするのが理想です。
この辺りのシステム設計のセンスがイマイチな印象です。 

なお、現在有効な注文一覧は面倒ですが一応見られます。(ただし、下記の重大なバグあり)
方法は以下:
 トライオートFXトップページ→照会→注文照会

●注文照会に重大なバグ。
上記の手順で注文紹介を見ることにより注文一覧が出るのですが、現在有効でないはずの注文までもが「注文中」として表示される等のバグがあります。(手動で成行決済したのに指値決済注文が依然として「注文中」として表示される等)

これはFX業者としては絶対にやってはならないミスの一つで金融庁も許さない重大な問題だと思います。
ユーザーがこの表示を信じてしまい予期せぬ取引をして損害を被る恐れがあります。
皆さんも気をつけて下さい。 

●カウンター値をマイナスにしないといけない。
重要なのはその絶対値であり、マイナスであることは明らかなのでいちいちマイナス記号を入力させないで欲しいです。
自動修正するでもいいですし、元からプラスの値を入力させるでもよいですが、プラスで入力した場合いちいち手動でマイナスを入れないと注文できないのは面倒です。

●稼働停止中のAP注文一覧の文字が見ずらい。
稼働停止直後に背景がピンクになり見づらいです。
停止中だから見えにくくしているのはわかりますが、文字色や背景色を工夫してもう少し見やすくして欲しいです。

●AP注文を削除する時にいちいちAP注文を停止しなければならない。(3月30日追加)
削除する気ならAP注文を停止させるつもりなのは明らかなのでユーザーの手間を増やすようなことはしないで欲しいと思います。

まとめて複数のAP注文を停止させる機能がないのも面倒です。
グループをまとめて停止・削除できるようにして欲しいです。

★トライオートFXのお薦め記事。
追尾仕掛け(追尾ゲリラ)について検証した記事を書いたのでトライオートFXに興味のある方は参照して下さい。
公式サイトでは触れていない追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のデメリットについてもきちんと解説しています。

トライオートFX追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のメリット、デメリット。ループイフダンやiサイクル注文と比較検証 

他にもトライオートは問題点・デメリットが多く、とても一つの記事では紹介しきれないので、トライオートのデメリットというカテゴリの記事で続きを参照して下さい。

★トライオートFXのデメリット(重大なもの)
トライオートFXの感想を書いておきます。

●スプレッドの開き方。
以前この記事で紹介したように毎日午前4時から午前8時はスプレッド広がる仕様でドル円は4pips(通常の4倍)であり、非常に不利です。

他社ではこの時間だけスプレッドを広げるということはないので、流動性等の理由でスプレッドを上げなければならないとは考えにくく、また、トライオートFX固有の問題によりスプレッドを広げなければならないとも考えにくいため、単にインヴァスト証券が利益を増やすために恣意的にスプレッドを広げているものと思われます。
全く評価できない仕様であり、直ちに改善して欲しい思います。

コスト的にはやはりループイフダンの方が有利だと思います。

↓2015年2月27日7時のレート。ドル円4pips等、主要通貨が4倍でほぼ全てのスプレッドが広がっている。
2015年2月27日7時頃。トライオートFXスプレッド拡大
また、スイスフラン上限廃止の後はスイスがらみの通貨ペアは200pips、その他は2倍のスプレッドになってました。(下図は2015年1月15日19時36分時点)

他社と比べた感じだと、あの時でももっと小さいスプレッドを提示することもできたはずなのでインヴァスト証券は自社の利益のためだけに恣意的にスプレッドを広げているようです。
2015年1月15日19時36分トライオートFXスプレッド拡大
なお、21時04分時点ではスイス以外のスプレッドは元に戻り、スイスがらみの通貨ペアは20pipsになってました。

2月6日の米雇用統計22:30では22:31時点でドル円が4pips程度に開き(下図)、5分後には元に戻っていました。
2015年2月6日22時31分
●トライオートFXのお薦め記事。
追尾仕掛け(追尾ゲリラ)について検証した記事を書いたのでトライオートFXに興味のある方は参照して下さい。
公式サイトでは触れていない追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のデメリットについてもきちんと解説しています。

トライオートFX追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のメリット、デメリット。ループイフダンやiサイクル注文と比較検証 

★トライオートFXのデメリット(重大なもの)
トライオートFXの感想を書いておきます。

●AP注文を登録後はAP注文の名前を変えられない。
最初のAP注文を作成する段階では名前を付けられるのですが、その後AP注文の設定を変更する画面で名前を変えようとしてもできない仕様です。
カスタム仕掛けでは名前を自分でつけることすらできません。

名前を変えられれば発注レートを名前として書いておくことで、そのAP注文の発注レートがすぐわかるようにできるのですが、今の仕様ではそのような使い方はできません。(そもそも発注レートはAP注文一覧に表示させるよう仕様変更するべきだと思いますが)

しかも、削除済みの名前と同じ注文名もつけられないという困った仕様もあります。
地味ですがユーザーとしてはかなり重要な問題です。
簡単に治せる問題でしょうから是非改善して貰いたいです。
 
●フォロー値をゼロにできない。
2月16日のバージョンアップで各パラメータの変更がある程度自由になりましたが、未だに数値範囲の制限があります。
例えば、フォロー値をゼロにできればループイフダンiサイクル注文のように上昇時に逆指値で買うという使い方ができますが、そうはできない仕様になっています。 
 
●トライオートFXのお薦め記事。
追尾仕掛け(追尾ゲリラ)について検証した記事を書いたのでトライオートFXに興味のある方は参照して下さい。
公式サイトでは触れていない追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のデメリットについてもきちんと解説しています。

トライオートFX追尾仕掛け(追尾ゲリラ)のメリット、デメリット。ループイフダンやiサイクル注文と比較検証