ループイフダン検証ブログ

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タグ:外為オンライン

サイクル2取引という新機能が外為オンラインからリリースされます。

サイクル2取引とは何か

基本的機能は従来のサイクル注文と変わっておらず、一定の値幅で新規注文と決済注文を繰り返すシステムです。
ループイフダンと同様に、レンジ相場で簡単に大きな利益を上げることができます。

従来のサイクル注文からの主な変更点は以下の2点です。

新規注文がイフダン注文ではなくなった

「サイクル2取引は指値注文によるトリガー型の約定処理でなく、アルゴリズムによりダイナミクスに約定処理される」と説明されており、要するに新規注文が指値ではなく、指定レートになったのを確認して成行で発注する仕様に変わるようです。

決済注文は以前と同様に指値注文が適用されます。

12月18日(月)の正式リリース後に詳細な仕様を確認しましたが、2016年のバージョンアップ前のアイネット証券ループイフダンのような仕様で滑りをさらに小さくしたイメージです。
有利に滑ることはありましたが、不利に滑ることはほとんどなく、利用者にとっては指値より利益が大きいと思います。 

取引証拠金が少なくて済む

従来のサイクル注文はシステムを稼働させた時点で全ての注文の分だけ(最大ポジション数の分だけ)取引証拠金が必要でした。

サイクル2取引なら指値注文ではなくなったお陰で、取引証拠金は新規注文が発注されるごとに計算されるようになり、最大ポジション数になるまでの間は資金に余裕ができ、資金効率が上がります。

サイクル2取引

なお、最大ポジション数になった時には(従来と同様に)ポジション数の分だけ取引証拠金が必要になるので、長期放置型の戦略で運用する場合は注意が必要です。

ポジション数が増え、取引証拠金不足となった場合はサイクル2取引が停止し、新規注文が発注されなくなります。その場合、既に発注されている決済注文はそのまま残りますが、これは従来のサイクル注文を停止した時と同じです。

従来のサイクル注文、iサイクル注文はどうなるか

従来のサイクル注文はサービス停止となりますが、設定やポジション等を維持したままサイクル2取引に自動で移行されるため、特に利用者に不便はありません。
取引証拠金に余裕が出るので、その分で新たにサイクル2取引を始めるのもよいと思います。

iサイクル注文は今まで通り利用でき、特に仕様変更などはないようです。→2019年2月18日に仕様変更がありiサイクル2取引になりました。指値から成行に変更、証拠金減額など、利用者にとっては実質的な変更はありません。


サイクル2取引のメリット

従来のサイクル注文のメリット、デメリットはそのままなので、変更点のみ紹介します。

取引証拠金が少なくなる

上記の通りなので省略。

滑りで利益が増える可能性

指値注文ではなくなるので、指定レートになったところでシステムが新規注文を成行(クイックトレード)で発注することになり、発注から約定までの間にレートが変わり指定レートとはやや異なるレートで約定される可能性があります。

バージョンアップ前のループイフダンもそのような仕様となっており、稀に不利なレートで約定することもありましたが、多くの場合で有利なレートで約定しており、平均すれば有利なレートで約定していました。
そのため、サイクル2取引も従来のサイクル注文より利益が増える可能性があります。

リリース後に実際に検証してみた感じでもやはり利益が大きくなっています。

理屈上は指値と同様に、指定レートで約定させるシステムにすることも出来るので、そうなると思っていましたが、予想以上によいものになっています。
滑りがほぼ出ないし、出たとしても有利に(利益が大きくなるように)滑ることが多いので、以前より明らかに改善されました。

特許侵害リスクが減った

サイクル2取引には、恐らくマネースクウェア・ジャパン(マネースクエア)との訴訟を意識して開発したと思われる仕様も随所に見られます。
トラリピやその特許との違いがいっそう明確になっているので、特許侵害によりサイクル注文(サイクル2取引)が停止されるリスクは減ったと思います。

ちなみに、サイクル2取引も特許出願済です(特願2017-220225)。

サイクル2取引のデメリット

滑りで利益が減る可能性

上記の逆で、滑りが不利に働く可能性も一応あるので紹介しておきます。
ですが、実際に検証した結果では、ほぼ指定レート通りに約定し、有利に滑ることはあっても不利に滑るのはほとんどないので、問題ないと思います。

ループイフダンの方が利益が大きい

取引証拠金が減ったというのは魅力ですが、手数料やスプレッド、スワップを考えるとやはりループイフダンの方が有利です。(下表)

損益を左右する最も重要な要素はスプレッドと手数料というコストであり、ループイフダンの方が低コストなので利益が大きくなります。

通貨ペアが多いというメリットはあるので、NZドル円等のようにループイフダンにない通貨ペアで取引するならサイクル2取引がよいと思います。

サイクル2取引、ループイフダン、トラリピのスプレッド比較

iサイクル注文、ループイフダン、トラリピ比較スプレッド
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関連記事


(更新履歴:2017年12月7日投稿。2019年2月18日最終更新)

外為オンラインのサイクル2取引「ワイド方式」を紹介します。


1. サイクル2取引新機能「ワイド方式」とは?

6月26日に追加されるサイクル2取引の新機能で次の特徴があります。
  • 「中心レート」を指定し、その上には「売」サイクル2取引、下には「買」サイクル2取引を発注する。
  • 従来のサイクル2取引の改良版であり、新規&決済を自動で繰り返す。
  • 「リスク軽減値」機能により損失を軽減できる(下記)
  • 特許出願中(特願2016-196860、2016-196861)
↓ワイド方式のイメージ図
サイクル2取引ワイド方式

簡単に言えば、買いと売りを同時発注できるようになったということです。

「リスク軽減値」とは?

従来のサイクル2取引ではポジション間隔(注文レートの差。利食い幅)は一定の間隔でしたが、リスク軽減値を設定するとそのポジション間隔が指定した値づつ徐々に大きくなっていきます。

例えば、従来は決まった数字(例えば100pips)の間隔でポジションを取る仕様でしたが、リスク軽減値を3pipsにするとポジションの間隔が100、103、106pipsという具合に中心レートから離れるほど大きくなっていきます。

そのため、ポジション数が小さくなり含み損も小さくなるメリットがある一方、その分だけ決済回数が減るため決済利益も小さくなるというデメリットがあります。

2. ワイド方式のメリット

サイクル2取引自体のメリット・デメリットに加え、以下があります。

買いだけの場合より下落時の損失が小さい

最大のメリットは、想定レンジに買い注文だけを配置する場合に比べると、下落時の損失が小さくなることです。

その理由は、レンジ上半分には買い注文がないため、レンジ上限の買いポジションを持ったまま下落して含み損が増えるという状況にならないからです。

その代わり、レンジを上抜けした時に売りポジションの損失が増えるというデメリットにもなっているため注意が必要です。

発注が簡単

買い、売りのサイクル2取引をそれぞれ発注するだけなので、ぶっちゃけた話、以前のサイクル2取引で同じ設定を作ることもできるのですが、それよりは手間が省けます。

注文手順も簡単で、ポジション方向の欄で「売買両方(ワイド方式)」を選択するだけです。

なお、あまり知られていないので念のため紹介しておきますが、2017年3月20日のバージョンアップにより複数のサイクル2取引が同時稼働できるようになっています。(iサイクル2取引も同様)
もちろん、ワイド方式を複数発注することも可能です。

売りサイクル2取引で利益を上げられる

買いサイクル2取引だけでなく売りサイクル2取引も自動で発注されるため、それによっても利益を上げられます。

買い、売りのレート・ポジション数を変更できる。

各レートを修正可能です。隣り合う決済・新規レートが等しくなるよう自動調整される仕様なので、変更制限のない最高値の新規売り注文レート(または、最安値の新規買い注文レート)から修正していく必要があります。

下図はサイクル2取引のレートを修正した場合。売りポジションの間隔(利食い幅)を48円、1円に。
サイクル2取引レート修正

注文画面の左側のチェックボックスをオフにすれば、その注文が発注がされなくなるためポジション数を減らすこともできます。
この場合、オフにした注文の隣の注文レートが自動修正され、隣り合う注文の利食い(決済)レートと新規指定レートが同じになります。

より細かくレートやポジション数を指定したい場合は複数のサイクル2取引を手動で発注すれば実現できます。

決済利益は買いでも売りでも同じ

サイクル2取引では注文レートをまたぐ毎に利益を得られますが、これは発注レートが同じならば買い注文でも売り注文でも同じ決済利益となります。

(例えば、100から101円を行き来する場合、買いサイクル2取引なら100円で新規買い、101円で決済売りを繰り返し、売りサイクル2取引なら101円で新規売り、100円で決済買いを繰り返すため、その決済回数(決済利益)はどちらも同じです。)

そのため、損益の違いはスワップと、レンジを外れた時の含み損だけです。

買いと売りの両方が発注されるから利益が増えると安易に考えているならそれは間違いです。
無論、含み損の差からシステム停止時のトータル利益が増えることもありますが、停止するタイミングまでよく考えた上でシステムを稼働させるべきです。

サイクル2取引において最も重要なのは含み損(リスク管理)にあることをよく理解して下さい。iサイクル2取引やループイフダン、トラリピも同様です。

長期で見れば予想レンジから外れる確率が極めて高いため、上に抜けるか下に抜けるかを考える必要があります。
いずれ上に抜けると考えるならば、売りポジションの含み損が増えるリスクがあるため、買いだけのポジションを持った方がよいです。

システム停止のタイミングについては以下の記事を参照して下さい。
ループイフダンに関する記事ですが、サイクル2取引やiサイクル2取引にもそのまま利用できます。

ループイフダン停止の理想的なタイミング

3. ワイド方式のデメリット

中心レート付近が弱い

指定した中心レートの上下に注文を配置する仕様なので、指定レート付近には注文がない状態(空白地帯)になります。

例えば、100円付近に100pips間隔で注文した場合は、103,102,101円に売り注文、99,98,97円に買い注文となり、99から101円の200pipsの間には注文されません。
ここでの動きを利益化できないのはやや痛いです。

買いだけ、売りだけの方が有利な場合も

買いだけ、もしくは売りだけを発注するのがやや面倒です。
上記した通り、手動で調整すれば買い、売りのポジション数やレートを変更できるため、売りポジションを一つだけにして、まず約定されない位に新規レートを大きくすれば実質的に売りポジションを持たないようにすることも出来ますが、少し手間がかかります。

買いだけにしたいなら通常のサイクル2取引を使えばいいというのは確かですが、「リスク軽減値」機能を使いつつ買いだけの注文を簡単に発注できればもっとよかったと思います。

マイナススワップのサイクル2取引(ドル円の売りサイクル2取引など)を長期放置させるとバカにできないロスとなるので注意して下さい。
また、レンジを上抜けすると売りポジションの損失が膨らむというデメリットもあるため、(特に円がらみの通貨ペアでは)買いポジションだけの方がよい場合も多いです。

買いと売りの設定が同じ

デフォルトでは買いと売りの注文間隔が同じになるため、売りの注文間隔だけを広くするといった使い方が出来ません。

買いと売りで設定を変えるといった戦略は以下の記事で詳しく紹介しているので、これを参考にポジション数やレートを変更した方がよいと思います。

ループイフダンのレンジ内の位置ごとの最適戦略

両建てループイフダン長所短所まとめ

利益予想が困難

上記の通り中心レート付近の値動きを利益化できないことや、「リスク軽減値」利用時だと注文レートがやや複雑なこと、中心レートにより決済利益が変わること等からバックテストの再現性も低く将来の利益予想は難しいです。

ループイフダンの方が利益が大きい

機能面での改善は評価できますが、手数料やスプレッド、スワップを考えるとやはりループイフダンの方が有利です。(下表)

損益を左右する最も重要な要素はスプレッドと手数料というコストであり、ループイフダンの方が低コストなので利益が大きくなります。

通貨ペアが多いというメリットはあるので、NZドル円のようにループイフダンにない通貨ペアで取引するならサイクル2取引がよいと思います。

サイクル2取引、ループイフダン、トラリピのスプレッド比較
iサイクル注文、ループイフダン、トラリピ比較スプレッド
↑スプレッドと手数料の合計で比較。カッコ内はスプレッドのみの値。ループイフダンは手数料無料。1000通貨で比較。

結論

デメリットも色々書きましたが、リスク軽減値という機能は便利ですし、発注を簡単にしたい方やループイフダンにない通貨を利用したい場合は試してみるといいと思います。

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関連記事

2017年12月21日記事更新(サービス変更に伴いサイクル注文をサイクル2取引に変更)
2019年2月18日記事更新(サービス変更に伴いiサイクル注文をiサイクル2取引に変更)

iサイクル2取引の新機能「トレンド」を紹介し、そのメリット、デメリット等を検証します。結論から言うとテクニカル次第なので勝てません。


iサイクル2取引新機能「トレンド」とは?

トレンドが上昇か下降かをシステムが判断し、自動で買い・売りを切り替えつつiサイクル2取引を継続する機能です。

従来のiサイクルでは自分でトレンドを判断して「買い」か「売り」を選択する必要がありましたが、今後は第3の選択肢「トレンド」機能を利用することにより、
 ①最初からシステムが自動でトレンドを判定して買い・売りを選択し、
 ②稼働後もリアルタイムでレートを監視しトレンドが変わったと判断した時に自動で買い・売りの切り替えをしてくれます。

iサイクル2取引「トレンド」のイメージ図
①最初に稼働させる時(取引開始時) ↓
iサイクル2取引トレンド機能。取引開始時①

②取引開始後のトレンド転換時 ↓
iサイクル2取引トレンド転換時②

トレンドの判断はローソク足のテクニカル分析で行われます。
ループイフダンやトラリピ等の他社にはない新しい機能なのは確かです。
2017年3月20日(月)にリリースされました。

イメージとしては「iサイクル2取引」と「テクニカルによる自動トレンド判定(自動売買)」を組み合わせたもので、今までの買いまたは売りを完全放置するiサイクル2取引よりもアクティブな運用をすることになります。

以下で詳しく解説しますが、ポイントは「テクニカルによる自動トレンド判定」と、「トレンド転換時の挙動」であり、かなりの確率で負けるシステムだと思います。

「トレンド」機能のメリット

テクニカルが当たる時なら「トレンド」が有効

テクニカルでトレンドが綺麗に判定できる相場では、自分でiサイクル2取引を調整するより強いと思います。
特に下落相場で買いのiサイクル2取引が損切りされ続ける状況よりは、自動で売りに転換してくれる方が利益は大きくなります。

自分で停止のタイミングを見極められない人や、最大ポジション数等の決め方がいい加減な人にとっては、「トレンド」機能に任せた方がいい場合もあるかもしれません。

相場の方向性や、買・売の判断不要

相場の方向性(トレンド)などは自分で考えるというのが投資の大原則なのですが、「トレンド」機能を使えば一応それを省略できます。
シストレ(テクニカルによる自動売買)等によく使われる宣伝文句です。

【注意】トレンド機能の説明のため無理やり書いているだけで、個人的にはメリットというのも嫌な位ですし、これを勧めるつもりはありません。むしろこうした詐欺的な宣伝文句は大嫌いですし、こんないい加減な姿勢では勝てないことを後述します。

使い方は簡単

今までのiサイクル2取引の使い方とほぼ同じで、「買い」、「売り」を選択する代わりに「トレンド」を選択するだけです。
 
「ランキング方式」はポジション方向で「トレンド」を選択(下図のオレンジ)するだけです。

【注意】 ランキング方式では、トレンドの自動切り替えによる損切りは「損切り回数(下表)」としてカウントされていないようです。トレンド切替がないまま損切りされた回数のみがカウントされています。
iサイクル2取引「トレンド」ランキング方式

「ボラティリティ方式(自分で想定変動幅などを入力する方式)」の場合はさらにテクニカルやローソク足(足種)を以下の候補から選択できます。(下図)
  • テクニカル(移動平均線、MACD)
  • ローソク足(移動平均線では4時間足、12時間足、日足、週足、月足。MACDでは1時間足、12時間足、日足、週足、月足)
iサイクル2取引「トレンド」ボラティリティ方式

「マトリクス方式」は「注文間隔(値幅)」と「想定変動幅(想定レンジ幅)」からなる損益表から選択する方法であり、こちらで「トレンド」機能を利用する場合はトレンド種別と足種(下図赤枠)を選択します。(6月26日リリース)
iサイクル2取引マトリクス方式

「トレンド」機能のデメリット

損切り連発で負け越しに

トレンド転換時の挙動が厄介です。
「トレンド」機能ではトレンド転換時にそのiサイクル2取引が持つポジションを全て成行で決済(損切り)し、約定していない注文は全てキャンセルされます。
 
残った注文がキャンセルされるのは全く問題ないのですが、損切りは特に厄介であり、その損失を取り戻すのが難しいです。

例えば、買いのiサイクル2取引で始まった場合、天井からある程度下落した時にトレンドが転換したと判定されるため、トレンド転換時には必ず含み損のポジションを損切りすることになります。

その後、長期下落相場になるのであれば損切り分の損失を取り戻せますが、1年の8割はレンジと言われる通り、実際には多くの場合レンジ相場となり、ある程度下落したらまた反発してしまいます。

そのため、結局損切りを繰り返しトータルの損益もずっとマイナスという状況に陥りやすいです。

損切りすることなくレンジ相場を細かく利益化するのがiサイクル2取引やループイフダン等の連続売買の最も効率的な使い方なのに、トレンド判定による自動切り替えを無理やり組み込んだら、レンジ内で損切りを繰り返す極悪なシステムに成り下がります。

トレンド判定による買い・売りの自動切り替えは、いわゆるシストレ(テクニカル分析に基づく自動売買)ではよく行われているものですが、そのようなポジションが一つの単純なシストレでも勝てないのに、それよりポジション数や含み損などのリスク管理が難しいiサイクル2取引で勝つのはさらに困難です。

もし本当に「トレンド」機能を一度設定するだけで勝ち続けられるなら夢のようですが、いつも言っているように「投資に必勝法はありません」。
現状で公開されているシステムの仕様から考えれば、「トレンド」機能で勝てる可能性は限りなく低いと思います。

このようなシステムを開発する際、普通ならある程度はバックテストを行うはずなのですが、外為オンラインはそれをやっていないか、後回しにしているのかもしれません。

トレンド転換時に同じ設定で継続

買・売の自動切替では、取引数量や最大ポジション数などが取引開始時と同じ設定にされます。
 
取引数量や最大ポジション数は相場の方向性やファンダメンタルズ、現在レート等をよく見て決めるべき重要な項目であり、取引開始時と同じ設定にするのが妥当だとは到底思えません。

従来のiサイクル2取引と同じ感覚で取引数量等の決めてしまうと、予想以上に損失が拡大する可能性があります。

適切な取引数量、最大ポジが不明

「トレンド」機能に合わせた取引数量等の決め方は、「テクニカルによる自動トレンド判定」に合わせて決める必要がありますが、これはバックテスト等に基づくいい加減な手法がしかないのが実情です。

しかも、いわゆるシストレ(テクニカルによる自動売買)と同様に、その仕様が公開されていないため自分でバックテストするのは不可能ですし、業者の提供する都合のいいところだけを切り取った情報を信じるしかなくなります。

これでは取引数量や最大ポジション数をいくつにすればいいかわからず、シストレを勧めるうさん臭い業者やアナリスト等の言うとおりに設定して結局損をするのと同様に、悲惨な結果になるのが目に見えています。

テクニカルによる自動売買は業者必勝、顧客必敗

断言しますが、テクニカルによる自動売買や自動トレンド判定は業者必勝、顧客必敗の詐欺的なシステムです。
以下の記事で詳しく解説しているので未読の方は必ず参照して下さい。

テクニカル・シストレのデメリット。テクニカルで最も重要なこと

まだリリースされていない機能なので今後実物を詳しく検証した上でその評価を続けていきますが、上記記事に書いた通り、「トレンド」機能は「テクニカルベースの自動売買は絶対やってはいけない。業者必勝、顧客必敗」に該当する可能性が高く、過剰な期待をすべきではありません。

あまり否定的なことばかり書くのは気が引けるのですが、利益を最大化すべく利用者目線で正直に考えれば、やはり「トレンド」機能は使わない方がよいと思います。

●その他の注意点。
「トレンド」機能は利用できる口座数が制限され、選択した注文設定が登録できない場合があります。
また、店頭取引におけるiサイクル2取引でのみ利用でき、くりっく365では使えません。

今まで通り、買いまたは売りだけのiサイクル2取引は当然に利用できます。

複数のiサイクル2取引同時稼働OKに

「トレンド」機能とは無関係な話ですが、同日に発表されたいいニュースも紹介します。

今まではiサイクル2取引には同じ通貨では買い・売りそれぞれ一つづつしか稼働できないというデメリットがありましたが、2017年3月20日(月)の「トレンド」機能リリースと同時に、複数のiサイクル2取引が同時稼働できるようになります。

これにより、例えばドル円値幅15pips買いのiサイクル2取引を2つ以上同時に稼働させることができますし、もちろん値幅や取引数量、最大ポジション数などを変えたiサイクル2取引も同時稼働できます。

さらに、iサイクル2取引だけでなく「サイクル2取引(追従機能なしのiサイクル2取引)」も複数同時稼働できるようになっています。(公式発表はないですが動作確認済み)


iサイクル2取引「トレンド」の特許

特許出願中とは公表していませんが、iサイクル2取引では特許を出願していたのでこの機能にも特許出願している可能性があります。
トラリピのマネースクウェア・ジャパン(マネースクエアに名称変更)との特許侵害訴訟の第1審では外為オンラインが勝訴しています。

訴訟経過は以下の記事を参照して下さい。

トラリピ・iサイクル注文(iサイクル2取引)の特許侵害訴訟を解説【トラリピ敗訴→控訴審で一部差し止め】 

特許侵害訴訟でマネースクウェア・ジャパンに勝ち、勢いづいているのは結構なことですし、私としても外為オンラインを応援したいと思っていますが、「トレンド」機能のような余計なシステム開発に投資する位なら手数料を無料化して欲しいと思います。

ループイフダンの方が有利

「トレンド」機能はともかく、複数同時稼働できるようになったのは大きな改善であり、ループイフダンと比べても機能面での違いもほとんどなくなり、iサイクル2取引が大幅に使いやすくなったのは確かです。

しかし、手数料やスプレッド、スワップを考えるとやはりループイフダンの方が有利です。(下表)

通貨ペアが多いというメリットはあるので、NZドル円のようにループイフダンにない通貨ペアで取引するならiサイクル2取引がよいと思います。

iサイクル2取引、ループイフダン、トラリピ比較スプレッド
↑スプレッドと手数料の合計で比較。カッコ内はスプレッドのみの値。1000通貨で比較。

iサイクル2取引、ループイフダン、トラリピ比較スワップ
↑ 買スワップ/売スワップのように表示。1万通貨あたり。2017年2月27日時点

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関連記事

 (更新履歴:2017年3月1日投稿、2017年12月21日更新、サービス変更に伴いサイクル注文をサイクル2取引に変更。2019年2月18日更新、サービス変更に伴いiサイクル注文をiサイクル2取引に変更。)

iサイクル注文、サイクル注文を停止後に再稼働させる方法(2017年12月22日更新)
(2017年3月20日に、複数のiサイクル注文が同時稼働できるように仕様変更されたことに伴い、iサイクル注文停止後のポジションが残っていてもiサイクル注文を再稼働できるようになり、この記事で紹介する対処は不要になりました。この記事は参考のため残しておきます。)

iサイクル注文、サイクル注文は停止させても元のポジションが残っていると同じシステムを新たに稼働できないというデメリットがあります。(上記関連記事参照。例えばドル円買いのサイクル注文を停止させそのサイクル注文のポジションが残っている場合、ドル円買いのサイクル注文を新たに稼働させることはできない。売りのサイクル注文やiサイクル注文、他通貨なら追加可)

iサイクル注文やサイクル注文(iサイクル注文等と略します。)はキャンペーン中のため手数料無料なので、このデメリットにもうまく対処して賢く使いたいところです。

そこで、今回はその対処法を紹介します。
なお、FXトレーディングシステムズ(FXブロードネット)のトラッキングトレードもiサイクル注文と同じなのでここで紹介するテクニックが有効です。
 
(追記。 2016年9月26日のループイフダンのバージョンアップによりループイフダンでもiサイクル注文と同じように追従する機能や自動損切りする機能が追加され、ほぼ同じ機能になりました。iサイクル注文では、上記のデメリットや、1つの通貨につき買・売それぞれ1つまでしか稼働できないというデメリットがありますが、ループイフダンではそのようなデメリットがないため、ループイフダンに変える方がよいと思います。スプレッド、スワップもループイフダンの方が有利ですし、iサイクル注文を使うべき理由はありません。)
 
●「ポジションの取り直し」が有効。
ループイフダンで取引数量を変更したり節税する時等に有効な方法として「ポジションの取り直し」を紹介しましたが、同じテクニックがiサイクル注文等にも有効です。

つまり、iサイクル注文等を停止した後に残ったポジションを一旦決済し、同じ取引数量で買い直します(決済レートも入力しておくことを推奨)。
そうすると、iサイクル注文等を新たに稼働させることができます。

★ポジションの取り直しのメリット。 

●iサイクル注文等を再稼働できる。
残っていたポジションを決済すれば再び同じポジションを建てたとしてもiサイクル注文等を再稼働できるようになります。

●元のポジションと同じ決済利益が期待できる。
単にポジションを決済するだけだと、元のポジションの決済レートに戻った時に得られるはずだった決済利益は得られなくなりますが、ポジションの立て直しをして以前と同じ決済レートを設定しておけば以前と同じ決済利益が得られます。

ポジション取り直しのデメリット。 

●買い直す際にスプレッドコストが発生する。
スプレッドコストについては外為オンラインはスプレッドが小さいのでそれほど気にする必要はないと思います(ドル円1万通貨あたり100円)。
 
再稼働させて一回でも決済利益が得られれば取り戻せる程度のコストなので、再稼働させないまま放置するよりスプレッドコストを払ってでも再稼働させた方がよいです。

ポジション数が多い場合は一つ一つのスプレッドコストは小さくても総和では大きくなってしまうので、ポジションの立て直しの際にスプレッドコスト分(ドル円なら1pips)だけ決済レートを大きめにすればスプレッド分のコストを回収できます。

どうしてもスプレッドコストを払いたくない場合は、他社のiサイクル注文を使ったり(こちらの記事参照)、ループイフダンで代用する等でも対処できます。

●含み損益が確定損益に変わる。
含み損益が確定損益に変わると年内の確定損益の額によって節税できなくなる場合もあるので、納税額を計算しつつ判断する必要があります。(ループイフダン等の節税法の記事を参照)
 
確定利益が20万(38万)以下となり納税しなくても済みそうな場合は特に注意して下さい。

★外為オンラインでポジションの立て直しをするのは簡単。
ループイフダンでポジションの立て直しをする場合は、同じシステムだと成行で買ったり希望するレートで指値決済することができないため(値幅の違うループイフダンで同じ取引数量、最大ポジション数1としポジションの立て直しをすることも一応可能ですが)他社システムを使う等しなければならないというデメリットがありました。

ですが、外為オンラインは同じシステムで普通のFXができるためポジションの立て直しは簡単です。(他社システムを使ったり、他社に資金を移したりする必要がない)

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iサイクル注文がスワップの高いライブスターFXでもできるようになりました!
ライブスター証券は外為オンラインやアイネット証券等と同じくISホールディングスの傘下なので外為オンラインからライセンスを受けているようです。
 
FXトレーディングシステムズ(FXブロードネット)のトラッキングトレードも外為オンラインからライセンスを受けiサイクル注文と同じものを提供しています。

ライブスターFXはスワップが業界NO.1水準と広告している通り、スワップはかなりよい水準です。
ISホールディングス内でそれぞれ特徴を作って差別化しようとしているようです。

スワップ重視の取引をする場合はライブスター証券を使う等、利用者としても目的に応じて業者を使い分けるといいと思います。 

この記事ではまずiサイクル注文を説明し、他社サービスと比較しつつ紹介します。

なお、提供されているのはiサイクル注文のみです。
サイクル2取引は外為オンラインでないとできません。

(追記。 2016年9月26日のループイフダンのバージョンアップによりループイフダンでもiサイクル注文と同じように追従する機能や自動損切りする機能が追加され、ほぼ同じ機能になりました。iサイクル注文では、1つの通貨につき買・売それぞれ1つまでしか稼働できないというデメリットがありますが、ループイフダンではそのような制限がなく同時に同じループイフダンを複数稼働できるようになったため、ループイフダンに変える方がよいと思います。スプレッド、スワップもループイフダンの方が有利ですし、iサイクル注文を使うべき理由はありません。) 

★ライブスターFXのiサイクル注文のメリット、デメリット。

★メリット。
●一定の値幅で売買を自動的に繰り返す。(注文形式はIFDONE+OCO注文)
ループイフダンやトラリピとほぼ同じ機能で一度注文すればずっと自動でトレードしてくれるので楽ちんです。イフダンの指値なので新規・決済レートが滑りません。

●値幅、最大ポジション数(注文数)、取引数量をシステムが自動計算してくれる。
値幅、最大ポジション数(注文数)等をどう決めたらよいかわからない人が多いようなのでこの機能は便利です。
手動でもある程度は変更可能なので自分の好きな設定にできます。

●レンジ上抜けでは逆指値で買い、レンジ下抜けでは損切りしつつ新規で買う(追尾機能)
この機能によりレンジが変わっても設定を自分で修正しなくても大丈夫です。

●対応通貨が多い。24種。(外為オンラインと同じ)
ユーロドルやNZドル円等、ループイフダンにはない通貨があります。

●スプレッドが小さい。ドル円0.9pips
ドル円のように外為オンラインより有利なものもあります。

●スワップが高い。
スワップが業界NO.1水準と広告しており、他社より有利なものが多いです。
買いと売りスワップの差も小さいです。

●5000円貰える口座開設キャンペーン実施中!
キャッシュバックキャンペーンをやっているのでお得です。(記事下部のバナー参照)

★デメリット:
●手数料が1万通貨あたり400円。しかも手数料無料キャンペーンをやってない。
外為オンラインとFXトレーディングシステムズでは手数料無料キャンペーンをやっているのですがライブスターFXではやっていません。
スプレッドが小さくても手数料が高いので現時点だとコスト的には不利です。

他社とのスワップ差が豪ドル円1万通貨で18円程度なので23日以上ポジションを持つなら一応手数料400円の差を埋めることができます。

今後、手数料無料キャンペーンをする可能性はあると思うので期待したいと思います。

●1つの通貨につきiサイクル注文は1つしかできない。
例えば、ドル円で2つの買いのiサイクル注文を出すことはできません。
また、iサイクル注文を停止しても元のポジションが残っていると同じシステムを新たに稼働できません。
買と売を一つづつ稼働させるのは可能です。
 
●注文レートを変更不可。
iサイクル注文を止めた後なら保有ポジションの決済レートを変更することは可能です。
 
●10000通貨からでないと取引できない。
外為オンラインやFXトレーディングシステムズでは1000通貨から可能なので不利です。
資金に余裕のある人向けです。

★ライブスターFXと外為オンラインのiサイクル注文、トラッキングトレード、ループイフダン、トラリピを比較。

●スプレッド。

ライブスターFX 外為オンライン FXトレーディングシステムズ アイネット証券 ひまわり証券 トラリピ
ドル円 4.9(0.9) 5(1) 4.3(0.3) 2 4.16(2) 10(4)
豪ドル円 7.2(3.2) 7(3) 7.6(3.6) 4 7.16(5) 12(6)
ユーロ円 5.9(1.9) 6(2) 4.8(0.8) 3 6.16(4) 11(5)
ポンド円 7.4(3.4) 7(3) 8.7(4.7) 5 9.16(7) 14(8)

スプレッドは通貨によりけりですが、外為オンラインに近い水準です。
外為オンラインとFXトレーディングシステムズは手数料90日無料キャンペーンをやっているのでその間は不利ですが、キャンペーンが終われば同程度となります。

手数料90日無料キャンペーンが終わった後はアイネット証券のループイフダンの方が低コストです。
スワップ狙いで取引したり、ループイフダンにはない通貨ペアで取引する場合はいい条件だと思います。

●スワップは有利。

ライブスターFX 外為オンライン等 FXトレーディングシステムズ トラリピ
ドル円 6/-8 1/-10 1/-4 1/-21
豪ドル円 78/-81 60/-75 63/-67 46/-66
ユーロ円 3/-6 0/-15 0/-5 0/-20
ポンド円 24/-27 5/-25 7/-15 12/-32
2015年2月2日時点。
外為オンラインとアイネット証券、ひまわり証券は同じ数値です。 

上表の通り、どの通貨でも他社より高い水準です。
買いと売りスワップの差が小さいのも特徴で、両建てする際には有利です。
 
売りスワップが大きいものもあるので売りを長期保有する場合は注意が必要で、他社と使い分けるのが賢い利用法です。

●レートが下3桁まである。
ライブスターFXのiサイクル注文はトラッキングトレードと同じくレートが下3桁(小数点第3位)まであります。
外為オンラインのiサイクル注文では下2桁までです。
 
そのため、値幅の計算も下3桁までされるため、外為オンラインと同じ条件を入力しても注文数は同じですが下3桁目の分だけ値幅がズレが生じます。

細かい設定が出来るのはよいことだと思います。

●最低取引数量。
ライブスターFXとひまわり証券は10000通貨からです。
FXトレーディングシステムズ、外為オンライン、アイネット証券、トラリピは1000通貨からです。

★結論。
外為オンラインのiサイクル注文とほとんど同じですが、主なメリットはスワップが多いこと、デメリットは最低取引数量が10000通貨なことです。
大きな取引数量でスワップ目的で長期保有する人に向いたシステムだと思います。

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2017年12月22日記事更新(サイクル注文がサイクル2取引にサービス変更になったため)