ループイフダン検証ブログ

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タグ:豪ドル/ドル

ループイフダンで豪ドル/ドルを運用したバックテストを紹介します。

●結果(下表参照)。
豪ドル/ドル値幅10の平均年間利益(1000通貨単位の場合)。
 買: 376,066円
 売: 376,129円

1日平均利益(土日を除いて年260日として計算)。
 買: 1,446円
 売: 1,447円
 
年間最大は2008年の買:1,048,039円、売:1,066,435円でした。 
1,048,039
1,066,435

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   豪ドル/ドル 値幅10  25.0%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル 値幅20  11.1%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル 値幅40  33.3
   豪ドル/ドル 値幅80  14.3%
   豪ドル/ドル 値幅100  11.1%

この記事の趣旨、データの注意点等はドル円バックテストを参照下さい。

●豪ドル/ドルのバックテストの特徴、まとめ等。

豪ドル/ドルの目安資金の記事で、豪ドル/ドルでループイフダンする際の注意点などを紹介しているので参考にして下さい。

バックテストの結果から豪ドル/ドルと豪ドル円の利益を比べると、豪ドル円の方が大きな利益になっています。(下図)

 ↓豪ドル/ドルと豪ドル円の利益比較 値幅10
豪ドル/ドルと豪ドル円の利益比較 ループイフダン値幅10

両者ともスプレッドは4pipなので、利益の違いはボラティリティ(値動きの大きさ)が原因です。

金利差からスワップも豪ドル/ドルより豪ドル/円の方が高く、過去の傾向から見る限りでは決済利益、スワップともに豪ドル円の方が有利です。

今後、豪ドル/ドルと豪ドル/円のどちらの利益が大きいかは、(両者に共通する豪ドルではなく)「ドル」と「円」の動きに左右され、ボラティリティの高い方が有利となります。例えば、円のボラティリティがドルより高ければ、豪ドル/円の決済利益の方が大きくなります。

取引量の圧倒的に多いドルの方が円よりボラティリティが低いという傾向は今後も続くでしょうから、特別な理由がない限り、ボラティリティの高い円を含む豪ドル/円の方が有利と思われます。

無論、円が急騰するような自体になれば豪ドル/円のパフォーマンスは悪くなり、ロスカットされるリスクもあるので、必ずしも豪ドル/円がよいとは限らず、相場動向を見ていく必要はあります。

実際に運用する際にはスワップや、下落幅、最大ポジション数による取引証拠金、損失額合計額(目安資金)も考慮する必要があり、豪ドル円と豪ドル/ドルのどちらが有利かを簡単に結論付けることはできないのですが、こればかりは相場次第なので各自の判断になります。

個人的には、長期の相場予測も含めて総合的に考えると、豪ドル円の方がよいと思います。

豪ドル/ドルは高値、安値が予測しにくく、取引レンジ(最大ポジション数でカバーする範囲)や損切りレートを決めにくいですし、ファンダメンタルズの予想も難しいので上級者向けの通貨ペアです。

●豪ドル/ドルのバックテスト。

豪ドル/ドル(単位:円。1000通貨単位の年間利益)
  値幅
10 20 40 80 100
2004 328,606 190,524 103,804 58,822 49,740
325,362 187,280 100,777 56,227 46,496
2005 200,466 105,903 55,924 24,659 18,715
205,971 111,407 61,208 29,943 24,219
2006 175,793 100,619 58,559 29,744 23,238
169,171 94,113 52,052 24,167 17,428
2007 398,579 246,510 146,777 86,561 64,685
388,230 236,396 136,898 76,211 54,100
2008 1,048,039 674,234 384,036 209,174 156,054
1,066,435 691,803 401,812 227,363 174,656
2009 708,115 417,078 227,735 121,359 103,942
690,885 399,848 210,505 104,129 86,150
2010 450,647 296,157 171,090 96,962 80,802
439,493 284,915 159,848 85,720 70,263
2011 480,038 317,469 183,100 95,864 82,283
479,878 317,150 182,780 95,225 82,283
2012 241,657 145,538 82,845 42,222 33,586
240,457 144,258 81,565 40,942 32,786
2013 290,058 183,482 99,158 51,531 31,231
304,600 197,926 113,603 66,366 45,871
2014 197,512 123,286 68,093 38,064 26,434
205,336 131,111 75,706 45,677 34,892
2015 336,207 213,028 118,349 59,899 49,513
346,955 223,655 128,976 70,526 59,174
2016 267,337 167,438 95,989 49,515 39,091
267,880 167,873 96,424 49,515 39,091
2017 141,875 86,222 48,822 25,083 23,515
135,156 79,280 42,103 18,812 16,797
年平均 376,066 233,392 131,734 70,676 55,916
376,129 233,358 131,733 70,773 56,015
一日平均 1,446 898 507 272 215
1,447 898 507 272 215

●注意。
10分足データで計算しており、10分間に複数回の決済が起きた場合にカウント漏れが出るため、実際はもっと利益が大きくなります(例えば、豪ドル/ドルB10で1分間に3回決済されたとしても1回分しかカウント出来ないため、実際はもっと利益が大きくなります)。特に値幅の小さいシステムほどカウント漏れが多くなるため、利益はバックテストより大きくなります。

↓2018年以降のループイフダン利益(1000通貨あたりの利益。バックテストではなく実際に取引したデータ)
ループイフダン年間利益2018年

●トラリピとの利益差。 
計算方法等はこちら(ドル円バックテスト)を参照下さい。
上表ではトラリピ利益を省略していますが、ドル円と同様の検証をし豪ドル/ドルでのループイフダンとトラリピの利益差の結果を紹介します。

トラリピはスプレッド4pips、手数料10pips(値幅10、20は「せま割」適用で2pips)、ループイフダンは4pips、手数料無料なので、バックテストした結果、以下の差が出ます。

 ★スプレッドと手数料によるループイフダンとトラリピの利益差
   豪ドル/ドル値幅10  25.0%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル値幅20  11.1%(トラリピ「せま割」で少しだけ手数料が小さい)
   豪ドル/ドル値幅40  33.3
   豪ドル/ドル値幅80  14.3%
   豪ドル/ドル値幅100  11.1%

他の通貨と違い豪ドル/ドルだけはスプレッド差がないものの、トラリピは手数料が高いので、その差から豪ドル/ドルでもトラリピよりループイフダンの方が有利であり、実際の利益差は非常に大きいです。

豪ドル/ドルでもトラリピからループイフダンに乗り換えるのがよいと思います。

●ループイフダンの最大ポジション数ごとの目安資金(必要資金)(随時更新)
この記事では【豪ドル/ドル】を紹介します。
他通貨は下記リンクを参照して下さい。

  ドル円 豪ドル円 ユーロ円 ポンド円 ユーロドル NZドル円 カナダドル円

目安資金の計算法や表の見方、設定の決め方のコツ等は上記ドル円のリンクを参照して下さい。

豪ドル/ドルでループイフダンの注意点

スワップ

豪ドルは高金利で有名ですが、ドルも比較的金利が高いので、豪ドル/ドルだとそれらの金利差が少なく、スワップも小さくなってしまいます。
そのため、スワップ狙いで豪ドルを買うなら豪ドル/ドルより豪ドル/円の方が適しています。

値動き

(ドルの動きは元々全ての通貨に影響を与えるので、豪ドル/ドル特有の問題ではないのですが、)豪ドル/ドルはドルを含む通貨ペアなので、ユーロドルと同じくらいドルの動きに大きく左右されるため、ドルの予測がポイントになります。

豪ドル円と違い、豪ドル/ドルは円を含まないので日本の動向を受けないのがメリットであり、日本の動向が読みにくい時などには豪ドル/ドルを優先するのもいいと思います。

オーストラリアは資源輸出が主な産業であり、世界経済や中国経済、商品相場(特に原油)の影響を大きく受けることも覚えておいて下さい。

過去の高値・安値

豪ドル/ドルは史上最安値0.4773(2001年4月2日)、最高値1.1085(2011年7月27日)となっています。
現在レートから史上最安値、最高値は3000pip(ドル円の30円相当)ほど離れており、買い売りどちらからも始めやすいです。

ただし、豪ドル/ドルでは史上最高値、最安値が強い抵抗線になるとは限らないので注意して下さい。

過去の動きから見ると、史上最高値、最安値はそれほど強い抵抗線にはなっていませんし、そこを越えた後も大きく高値(安値)更新するという傾向が見られ、ループイフダンの場合そこで損切りされて終了という最悪のパターンに陥る可能性があります。

トレンドが明確な時はその方向でループイフダンするのもよいですが、それ以外の状況で豪ドル/ドルのループイフダンを稼働させる場合は注意して下さい。

↓豪ドル/ドルの長期チャート(1998-2018年)
豪ドル/ドルの長期チャート

ユーロ/ドルなどと同様に、損益(pip)をドルで受け取ってドル円のレートで換算する性質なので、それにより損益が増減することにも注意が必要です。(損益が1pip、ドル円レートが110円なら損益は110円となる)

★ループイフダンの資金目安(必要資金)一覧表。

●豪ドル/ドル 値幅10。(バックテストによる年間平均利益は後日追加予定
↓ 図はクリックで拡大。

豪ドルドル10+110+75

値幅10はポジション数が増えやすく、すぐに最大ポジション数になってしまいます。

目安資金もかなり大きくなるので、上昇相場だと思った時に一時的に稼働させるような使い方がよいと思います。

豪ドル/ドル 値幅20。(バックテストによる年間平均利益は後日追加予定
↓ 図はクリックで拡大。

豪ドルドル20+110+75

最大ポジション数による違い等、基本的な傾向はドル円と同じですので、ドル円の記事の説明を参照して下さい。

ドル円の記事でも書いたように、チャートや相場状況をよく見て、ここまでは下がらない(上がらない)というポイントまでカバーできるように最大ポジション数を決めるのが効率よく稼ぐコツです。
資金に余裕があるなら取引数量を増やすのもよいと思います。

豪ドル/ドル 値幅40。

豪ドルドル40+110+75


値幅が大きい分だけ下落時にポジ数が増えにくいため損失合計額(下落時損失)や必要資金も小さくなります。

値幅が大きいと決済回数が少なくなり利益も小さくなるので、取引数量を増やす等して利益を増やすことも検討するとよいでしょう。

利益比較は下記リンクを参照して下さい。

★過去の利益
 2004年からのバックテスト、月・日データ

豪ドル/ドル 値幅80。

豪ドルドル80+110+75


さらに値幅が大きくなるので必要資金が小さくてすみますが、利益も小さくなるので取引数量を増やす等の対応も検討するとよいでしょう。

豪ドル/ドル 値幅100。

豪ドルドル100+110+75

値幅80の説明と同様です。
 (更新履歴:2018年3月6日投稿、最終更新:2021年9月1日)