サイクル2取引という新機能が外為オンラインからリリースされます。
これはサイクル注文の後継となる機能で、サイクル注文の機能を残しつつ、証拠金が少なくなるなどのメリットがあり、その詳細を検証、紹介します。
目次
1. サイクル2取引とは何か
新規注文がイフダン注文ではなくなった
取引証拠金が少なくて済む
従来のサイクル注文、iサイクル注文はどうなるか
2. サイクル2取引のメリット
取引証拠金が少なくなる
滑りで利益が増える可能性
特許侵害リスクが減った
3. サイクル2取引のデメリット
滑りで利益が減る可能性
4. ループイフダンの方が利益が大きい
サイクル2取引、ループイフダン、トラリピのスプレッド比較
1. サイクル2取引とは何か
新規注文がイフダン注文ではなくなった
取引証拠金が少なくて済む
従来のサイクル注文、iサイクル注文はどうなるか
2. サイクル2取引のメリット
取引証拠金が少なくなる
滑りで利益が増える可能性
特許侵害リスクが減った
3. サイクル2取引のデメリット
滑りで利益が減る可能性
4. ループイフダンの方が利益が大きい
サイクル2取引、ループイフダン、トラリピのスプレッド比較
基本的機能は従来のサイクル注文と変わっておらず、一定の値幅で新規注文と決済注文を繰り返すシステムです。
ループイフダンと同様に、レンジ相場で簡単に大きな利益を上げることができます。
従来のサイクル注文からの主な変更点は以下の2点です。
「サイクル2取引は指値注文によるトリガー型の約定処理でなく、アルゴリズムによりダイナミクスに約定処理される」と説明されており、要するに新規注文が指値ではなく、指定レートになったのを確認して成行で発注する仕様に変わるようです。
決済注文は以前と同様に指値注文が適用されます。
決済注文は以前と同様に指値注文が適用されます。
12月18日(月)の正式リリース後に詳細な仕様を確認しましたが、2016年のバージョンアップ前のアイネット証券ループイフダンのような仕様で滑りをさらに小さくしたイメージです。
有利に滑ることはありましたが、不利に滑ることはほとんどなく、利用者にとっては指値より利益が大きいと思います。
有利に滑ることはありましたが、不利に滑ることはほとんどなく、利用者にとっては指値より利益が大きいと思います。
従来のサイクル注文はシステムを稼働させた時点で全ての注文の分だけ(最大ポジション数の分だけ)取引証拠金が必要でした。
サイクル2取引なら指値注文ではなくなったお陰で、取引証拠金は新規注文が発注されるごとに計算されるようになり、最大ポジション数になるまでの間は資金に余裕ができ、資金効率が上がります。
なお、最大ポジション数になった時には(従来と同様に)ポジション数の分だけ取引証拠金が必要になるので、長期放置型の戦略で運用する場合は注意が必要です。
ポジション数が増え、取引証拠金不足となった場合はサイクル2取引が停止し、新規注文が発注されなくなります。その場合、既に発注されている決済注文はそのまま残りますが、これは従来のサイクル注文を停止した時と同じです。
従来のサイクル注文はサービス停止となりますが、設定やポジション等を維持したままサイクル2取引に自動で移行されるため、特に利用者に不便はありません。
取引証拠金に余裕が出るので、その分で新たにサイクル2取引を始めるのもよいと思います。
iサイクル注文は今まで通り利用でき、特に仕様変更などはないようです。→2019年2月18日に仕様変更がありiサイクル2取引になりました。指値から成行に変更、証拠金減額など、利用者にとっては実質的な変更はありません。
iサイクル注文は今まで通り利用でき、特に仕様変更などはないようです。→2019年2月18日に仕様変更がありiサイクル2取引になりました。指値から成行に変更、証拠金減額など、利用者にとっては実質的な変更はありません。
従来のサイクル注文のメリット、デメリットはそのままなので、変更点のみ紹介します。
上記の通りなので省略。
指値注文ではなくなるので、指定レートになったところでシステムが新規注文を成行(クイックトレード)で発注することになり、発注から約定までの間にレートが変わり指定レートとはやや異なるレートで約定される可能性があります。
バージョンアップ前のループイフダンもそのような仕様となっており、稀に不利なレートで約定することもありましたが、多くの場合で有利なレートで約定しており、平均すれば有利なレートで約定していました。
そのため、サイクル2取引も従来のサイクル注文より利益が増える可能性があります。
リリース後に実際に検証してみた感じでもやはり利益が大きくなっています。
リリース後に実際に検証してみた感じでもやはり利益が大きくなっています。
理屈上は指値と同様に、指定レートで約定させるシステムにすることも出来るので、そうなると思っていましたが、予想以上によいものになっています。
滑りがほぼ出ないし、出たとしても有利に(利益が大きくなるように)滑ることが多いので、以前より明らかに改善されました。
滑りがほぼ出ないし、出たとしても有利に(利益が大きくなるように)滑ることが多いので、以前より明らかに改善されました。
サイクル2取引には、恐らくマネースクウェア・ジャパン(マネースクエア)との訴訟を意識して開発したと思われる仕様も随所に見られます。
トラリピやその特許との違いがいっそう明確になっているので、特許侵害によりサイクル注文(サイクル2取引)が停止されるリスクは減ったと思います。
ちなみに、サイクル2取引も特許出願済です(特願2017-220225)。
上記の逆で、滑りが不利に働く可能性も一応あるので紹介しておきます。
ですが、実際に検証した結果では、ほぼ指定レート通りに約定し、有利に滑ることはあっても不利に滑るのはほとんどないので、問題ないと思います。
ですが、実際に検証した結果では、ほぼ指定レート通りに約定し、有利に滑ることはあっても不利に滑るのはほとんどないので、問題ないと思います。
取引証拠金が減ったというのは魅力ですが、手数料やスプレッド、スワップを考えるとやはりループイフダンの方が有利です。(下表)
損益を左右する最も重要な要素はスプレッドと手数料というコストであり、ループイフダンの方が低コストなので利益が大きくなります。
通貨ペアが多いというメリットはあるので、NZドル円等のようにループイフダンにない通貨ペアで取引するならサイクル2取引がよいと思います。
↑スプレッドと手数料の合計で比較。カッコ内はスプレッドのみの値。ループイフダンは手数料無料。1000通貨で比較。
★★★外為オンラインの口座開設はこちらから↓★★★
外為オンライン
5000円キャッシュバック&手数料無料キャンペーン中↑
関連記事
- iサイクル2取引、サイクル2取引の長所短所まとめ
- ループイフダンのメリット
- トラリピ・iサイクル注文(iサイクル2取引)の特許侵害訴訟を解説【トラリピ敗訴→控訴審で一部差し止め】
- (参考)外為オンライン公式 https://www.gaitameonline.com/pdf/newsrelease20171207.pdf
(更新履歴:2017年12月7日投稿。2019年2月18日最終更新)