ループイフダン検証ブログ

ループイフダンを検証!【目安資金】【バックテスト】【投資法】等が人気記事。ループイフダン情報が最も詳しいブログです。「長所短所まとめ」等のお勧め記事を閲覧推奨。著書好評発売中!


タグ:所得

●ループイフダンの確定申告。
FXではループイフダンの確定損益(スワップも決済時に損益が確定)だけでなく、他のFXの確定損益も合算して課税されます。

下記の【確定申告しなくていい方】に該当する方は確定申告が不要ですが、それ以外の方は確定申告が必要です。
不申告や脱税には延滞税や重加算税等、厳しいペナルティが待っているだけなので対象者はきちんと申告した方がいいです。 

【確定申告しなくていい方】
1.専業主婦やフリーターなどの場合、年間所得金額が38万円以下なら申告不要。
2.給与所得が2000万円以下で、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額(雑所得)が20万円を超えないなら申告不要。

ループイフダンやトラリピ、FXでの節税方法はこちらで紹介しています。

●確定申告の必要書類の集め方。
確定申告には「金融商品取引年間報告書」が必要です。
アイネット証券のサイトの説明ではややわかりにくいので、取得方法を説明します。
  1. ループイフダンにログイン
  2. 画面右の「レポート」をクリック
  3. 「金融商品取引年間報告書」をクリックで取得できます。
確定申告「金融商品取引年間報告書」ループイフダン検証ブログ

ループイフダンの節税方法・注意点等のまとめを紹介します。
ループイフダンを例に説明していますが、トラリピ、擬似トラリピ(手動トラリピ)等にも当てはまります。

裁量トレードの場合にも使えますが、ループイフダン特有のテクニックも紹介しているので、よく理解して下さい。

なお、トラリピをしている人にとっては税金を減らす工夫をするより、ループイフダンを始めて手数料・スプレッドコストを抑えた方が利益を増やしやすいと思います。
値幅が自由に設定出来る等、トラリピのメリットもありますが、私がバックテストした結果ではトラリピとの利益差は11~78%です。詳しくはこちら

確定申告に必要な「金融商品取引年間報告書」の取得法はこちらで紹介しています。

●節税法1:確定申告しなくていい範囲に利益を抑える。
FXではループイフダンの確定損益だけでなく、他のFXの確定損益も合算し、必要経費を引いた額(雑所得の合計)に対して課税されます(ループイフダンではスワップも決済時に損益が確定)。
 
それらの合計を20万(38万)以下にする等して下記の【確定申告しなくていい方】に該当する場合、確定申告する必要がなく、税金を払わずに済みます。
ですので、含み損のあるポジションがある場合は手動で成行決済し年内の利益を調整した方がよいです。

ループイフダンの場合は特別な手順が必要なので、下記の ★いつ含み損ポジションを決済すればいいのか【ループイフダンの年内利益調整】 を参考にして下さい。

【確定申告しなくていい方】
1.主婦やフリーターなどの場合、年間所得金額が38万円以下なら申告不要。
2.給与所得が2000万円以下で、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額(雑所得)が20万円を超えないなら申告不要。

例:確定利益が21万円、含み損3万円のポジションがある場合。
 
そのまま確定申告すると利益21万円に税率20%を適用し4.2万円(=21万かける0.2)も納税することになります。
 
一方、年内に含み損のポジションを決済して1万円だけ損失を確定させ利益が20万以下になるようにすると、確定申告する必要がなくなり税金を支払わなくて済みます。
この場合、まだ2万円の含み損が残っていますが、これ以上決済しても節税にはならないので必要以上に決済しないよう注意して下さい。
来年以降プラス決済されるのを待つ方がよいと思います。

節税法2:含み損を確定させて利益を減らす(手元資金を増やす方が投資に有利!)
利益が多いほど税金も増えるため、含み損がある場合は年内に損失を確定させてなるべく利益を減らした方が節税になります。
上記のように確定申告しなくていい範囲にまで抑えるのがベストですが、そこまで減らせなくてもなるべく利益を減らしておいた方がいいです。
 
含み損のポジションも来年以降利益になるかもしれないから損切りしなくてもよいのでは?と思われるかもしれませんが、損切りをした方がよいと思います。
 
その年に支払う税金を減らし、なるべく翌年以降に支払うようにすれば、その分だけ手元資金を増やせ、その資金で投資すればリターンが期待できるからです。
FXに投資してもいいし、銀行預金でも一応金利は得られます。
 
また、予想しなかった事態が来年に起きて大きな損失を出す可能性も一応あるのですが、その場合でも払った税金は返して貰えないため、なるべく税金は後ろ倒し(先送り)にした方がお得です。

例:利益が100万円、含み損が40万の場合を考えます。
含み損を確定させない場合、利益100万円に税率20%をかけた20万円を納税することになります。
含み損を確定させると利益60万に税率20%をかけた12万円納税することになります。
つまり、8万円も税金の支払いを後ろ倒しにできます(手元に8万円が残るため、それを元に再投資が可能!)。

翌年の利益が0円以下ならば、含み損を確定させた場合もさせなかった場合も納税額は0円ですが、前年の納税額の差(8万円)は埋まりません。
翌年の利益が大きい場合は納税額の差は一応埋まりますが、1年間8万円を自分で運用した場合の利益分だけお得です。
よって、損失を確定させた方がお得ということになります。
含み損ポジションを決済するのは年内利益を圧縮するのが目的なので、12月で含み損が最大となるタイミングで決済するのがベストです。
それがいつになるかわからないと思うなら、年末ギリギリでもOKです。

ループイフダンの場合は、ループイフダンを稼働させたまま各ポジションを決済することは出来ないので、いったんループイフダンを停止してから必要な分だけポジションを手動で決済し、ループイフダンを再稼働(新規稼働)させるという手順になります。

●ポジションの取り直し。
手動決済するとその分だけポジション数が減ってしまうため、再びループイフダンを稼働させて上昇しても以前と同じ利益が得られなくなってしまいます。

その対処法は「ポジションの取り直し」です。
これは、手動決済したらその分のポジション数だけループイフダンではない通常注文で再びポジションを取り直し、当初の決済レートで決済されるようにするということです。

こうすれば手動決済(損切り)したポジションは元のレートで決済されるため、手動決済前と同じ利益が得られます。

例えば、ループイフダンのポジションのうち105円で買った1万ドルを102円で手動決済し3万円の損を確定(損切り)させたとします。
この時、ループイフダンではない通常注文で新たに102円で買い直し(ポジションの取り直し)105円で決済させれば、3万円の損失を取り戻せるということです。

手動決済したポジションが複数ある場合も、それぞれにポジションの取り直しをすれば元の利益が得られます。

(なお、ループイフダン停止後に手動決済しないで残ったポジションは、当初の決済レートで決済され停止前と同じ利益が得られるので、特別な対処は不要です。)

年内利益の調整(一時停止して利益が増えないようにする時にも有効)には次の記事も参考にして下さい。
ループイフダンの最大ポジション数を変更する方法【損切りしない設定編】

【参考:約定日と決済日が異なる場合(くりっく365等)】
アイネット証券やひまわり証券には関係ない話ですが、くりっく365やマネースクエア(トラリピ)のように取引日(約定日)と決済日(受渡日などとも言われる)が別々になる業者の場合は、決済日が来年になってしまうと面倒なので、2,3日早めに決済する必要があり注意が必要です。

(補足説明:FXの確定申告は原則として決済日を基準に行います。アイネット証券やひまわり証券を含むほとんどのFX業者では「決済日=約定日」なので問題ないのですが、「決済日=約定日」ではない一部の業者(くりっく365、マネースクエア等)で、約定日が年内かつ決済日が来年となる利益を今年の利益として確定申告するためには税務署に対して説明する必要があります)

FX業者作成の年次報告書(確定申告書に添付するもの)に説明を書いて年内の決済であることを説明するのも手ですが、税務署が認めるとは限らないし面倒なのであまりお薦めしません。

●節税法3:繰越控除を利用。
ループイフダンだけなら毎年それなりの確定利益が期待できますが(バックテスト参照)、含み損を抱えることもあるし他社FXや商品先物取引等で確定損失があり、それらを合算すると確定利益がマイナスになる場合がありえます。

その場合は確定申告することにより「3年間の繰越控除」が受けられます。
これは、3年間は利益に対し、繰越した損失を控除でき、節税になるというものです。

例えば、損失10万円を確定申告し繰越控除を受ければ、翌年の利益が100万円であってもその利益から繰越損失10万円を引いた90万円にだけ課税されるというものです。
よって、利益100万(税額20万)が利益90万(税額18万)に抑えられます。


●節税法4:必要経費を計上。
FXの利益を得るためにかかった必要経費が認められます。
FXの確定利益から必要経費を引いた額に課税されるため、必要経費が多い方が税金を少なくできます。

手続き上は、まず自分がFXを得るために必要だったと思う全ての経費を確定申告の際に計上しておき、その自己申告に基いて一旦納税します。
後日、税務調査が入りその経費が認められないと判断された場合は、その差分を追加納付することになります。
 
ですので、税務調査が入った時にきちんと説明できるようにしておくとよいです。
一般的には、無茶な経費を計上したり、利益に対する経費の割合が高いと税務調査が入りやすいらしいので欲張らないよう気をつけた方がよいです。
 
●主な経費まとめ。
・パソコン代
・セミナー費用、交通費
・資料代、新聞代
・手数料(ループイフダンは手数料無料)
・消耗品(文房具等)
・通信費(携帯、プロバイダー、電話代)
・印刷代(インク、プリンタ、コピー代)
・振込手数料
・その他、FXの利益を得るために必要だった経費

●節税法5:楽天ふるさと納税&楽天カードで15%以上の還元率。
●節税法6:ナナコで0.5%節税(2020年2月1日まで)
以下の記事を参照して下さい。
 FXふるさと納税の限度額 &節税の裏技

 ★★★

以上、紹介した節税方法は全て合法です。

なお、税理士法では、税務代理、税務書類の作成、税務相談の業務は税理士のみの業務独占資格とされており、これについては有償、無償を問わずに税理士以外では行えないとされています。私は税理士ではないので税金についてコメント等で質問されても答えることができません。ご了承下さい。内容には十分注意して記載していますが、もしご意見などありましたら、こちらから問い合わせて頂ければ幸いです。
★★★

●以下、参考。
以下は2016年9月のバージョンアップ前のアイネット証券ループイフダンやひまわり証券ループイフダンに関する記事です。
ひまわり証券とバージョンアップ前のアイネット証券ループイフダンではループイフダンを停止させるとそのループイフダンが持つポジションを同時に全て決済する仕様であったため、ループイフダンを停止したり損切りする場合は以下の対処が必要でした。

新バージョンでもポジションの取り直しが必要と上で説明しましたが、これは決済したポジションの分だけポジションの取り直しをすればよいという意味です。バージョンアップ前は下記の通り、全てのポジションを取り直す必要があったという違いがあるので注意して下さい。

★注意点:「ポジションの取り直し」で利益を逃さない。
含み損のポジションを決済(損切り)するとそれだけ損した気分になるかもしれませんが、損切りした後に新たに同じレートで同じポジションを取り、元の決済レートに指値を入れれば(ポジションの取り直し)、元の決済レートに戻った時に確定させた損失が取り戻せるため、損切りしなかった場合と同じ損益になります。
 
厳密に言えば、損切りして新規ポジションを取る時にスプレッドの分だけコストが発生しますが、通常は節税額の方が大きくなるためポジションの取り直しをした方がお得です。

例えば、103円で買った1万ドルを102円で損切りし1万円の損を確定させたとします。
この時、新たに102円で買い直せば103円に戻った時に1万円の損失を取り戻せるということです。
低スプレッド業者(下記)で1万ドルを買い直せばスプレッドコストは30円(0.3pip)であり、損切りしなかったため減らせなかった確定利益1万円にかかる税金2000円より少額なので、ポジションの取り直しをした方がお得です。(税金2000円を来年払うことになる可能性がありますが、その点を考慮してもお得です。詳しくは下記節税法2を参照) 

なお、ループイフダンでは個別のポジションを作ることができないので、「ポジションの取り直し」はループイフダン以外(オススメは下記)で行う必要があります。
(ループイフダン以外を使えない場合は、ループイフダンで値幅の異なるシステムを「最大ポジション数1」、「決済されたポジションと同じ取引数量」にして稼働させれば、上記方法の代わりになります。)(2016年9月16日追記:2016年9月26日のアイネット証券ループイフダンのバージョンアップでループイフダンと同じシステムから通常注文も出せるようになったため、他社を使わなくてよくなりました。)

●裁量トレードにお勧めの低スプレッドFX業者。 
裁量トレードやポジションの取り直しでは低スプレッドであることが重要なので、スプレッドが最狭水準でスワップも高めの業者をいくつか紹介します。(2017年4月1日時点の情報)

★ 株式会社マネーパートナーズ 
スプレッド:ドル円0.3 豪ドル円0.6 ユーロ円0.5 ポンド円0.9(単位はpip) ※原則固定
100通貨から取引可能。 
連続予約注文でトラリピのような取引も可能。
口座開設はこちらから→株式会社マネーパートナーズ 

★  SBI FXTRADE
スプレッド:ドル円0.27 豪ドル円0.77 ユーロ円0.69 ポンド円1.19(単位はpip。1万通貨以下の場合)
1通貨から取引可能。


★ 外為ジャパン 
スプレッド:ドル円0.3 豪ドル円0.8 ユーロ円0.7 ポンド円1.2(単位はpip)
1000通貨から取引可能。 
売りスワップと買いスワップの絶対値が同額なので両建てしてもスワップコストが発生しない数少ない業者です。 
 

DMM.com証券 
スプレッド:ドル円0.3 豪ドル円0.8 ユーロ円0.7 ポンド円1.2(単位はpip)
10000通貨から取引可能。 
売りスワップと買いスワップの絶対値が同額なので両建てしてもスワップコストが発生しない数少ない業者です。
【国内口座数第1位】※2017年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ(2017年1月口座数調査報告書)