ループイフダン検証ブログ

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タグ:指標前後トレード

ループイフダンに関連する情報として擬似トラリピ(手動トラリピ)の投資手法を紹介します。

FXでは経済指標によって大きくレートが動きます。そのため、指標の前や指標直後に取引する人が非常に多いです(指標トレードと呼ばれます)。
FX業者のサーバーがダウンすることもあるほどです。
 
このような取引が人気なのは一気に相場が動くため、やっていて楽しいというのが主な理由のようです。
ポジションを持ってもなかなか相場が動かないときは、飽きたりじれったく感じやすいのは確かに理解できます。
また、実際に思惑通りに相場が動いて短時間で大きな利益を得られることもあります。
 
ですが、長期的にみて、勝てるかどうかは全く別の話です。
少なくとも以下の理由のため、本当にこの手法が有効なのかは疑問です。
 
理由1:どちらに動くかわからない。
指標前にポジションを取ったとしても上がるか下がるかはわからないので、いわゆる丁半博打になってしまいます。
また、指標直後の動きに追随して儲けるというテクニックもあるのですが、指標発表直後に上がったものの、その後30分もせずに指標発表前のレート以下に落ちるということもよくあり、必ずしも勝てるとは限りません。
 
理由2:スプレッドが広がる。
指標直後はレートが一気に動くため、FX業者も通常通りのスプレッドを提供していたら大損をしてしまうので、多くのFX業者で指標直後にはスプレッドが広がるという現象が起きます。
ユーザーにとってスプレッドはコストであり、あえて高コストの取引をする理由はありません。
 
初心者の多くが指標前後のトレードを好みますが、私としては長年評価・検証した結論として、指標前後のトレードはお勧めしません。
よく動くと言われている米雇用統計でもせいぜい1%程度の値動きとなることがほとんどです。
指標前後に取引しなくても、大抵の相場は平均すれば1日で1%ほどは動くので、その動きをターゲットにした方が値動きも読みやすいし、スプレッドコストも小さくて済みます。
 
短時間で勝つ方がたくさんアドレナリンが出て楽しいのはわかりますが、買った負けたで一喜一憂しているようでは甘いです。買っても負けても、ただの数字と割りきって平常心でコツコツとトレードするようにしましょう。

ループイフダンやトラリピのように機械的にトレードするのが理想的です。 
 
指標売買は初心者が誰しも通る道と理解して早く卒業するのがよいと思います。

●擬似トラリピでの注意点。

以上の話は裁量トレードに関するものですが、擬似トラリピにも無縁の話ではありません。
 
具体的には、トラリピでは直前に注文レートを変えた方がよいです。
 
注文レートが指標前のレートに近い場合、指標直後にレートが飛んだ場合、取りそこねてしまうためです。指標によりどの程度動くかは統計的にある程度予測できるので、その分だけ予め注文レートを動かしておくのがよいと思います。

例えば、アメリカの雇用統計ではドル円で平均70から80pip位動きます。ですので、指標前のレートが102.00で、決済レートが102.05にある場合、指標直後に一気に70pip程上下する可能性を考えて、102.70位に決済レートを変えておいた方が大きな利益が得られます。また、同様に、下がる場合も考えて、新規注文レートも下げておいた方がよいです。
 
思った程レートが動かず、約定しないリスクもあるので注意が必要ですが、長期的に見れば何もしないよりはよいです。心配なら小さめにレートを動かすようにすればいいでしょう。

また、指標後にレートが大きく動くのはせいぜい30分程度なので、それより前にはレートを戻しておいた方がいいです。

ループイフダンではこのような変更ができないのはちょっと残念です。この点では本家トラリピや手動トラリピに軍配が上がります。 
 
マネースクウェア・ジャパン

ループイフダン・トラリピ手法(擬似トラリピ)とは指定した値幅でイフダン注文による新規・決済を自動的に繰り返すものです。
 
この手法を手動で行っていた人は昔からいたのですが(擬似トラリピ、手動トラリピなどと呼ばれます)、FX業者が自動で行ってくれているのはマネースクウェア・ジャパンだけでした。
マネースクウェア・ジャパンが特許を持っているため、他社は参入できませんでした。
 
ところが、最近になってループイフダンというトラリピとよく似た機能が出てきました。
そこで、あらためてトラリピ手法について考えてみたいと思います。

擬似トラリピのメリット
 
●レンジ相場なら、ほっといても利益が出る。
レンジ相場である期間は結構長いものです。その間、コンスタントに毎日そこそこの利益が出るのは嬉しいです。

塩漬けポジを抱えることも多いですが、ループイフダン、トラリピは通常下がっても大丈夫なように長期安定運用を目指して小さなポジションにするので(というか、そうしないとハイリスクです!注意!)、そのうち決済されると安心して放置していられます。

●裁量トレードに負けない位の利益が得られる
値幅やポジションサイズ等の設定により変わるとは思うのですが、私がドル円値幅50pipで行っている感じではドル円や株価指数の上昇率と比較してもより高いリターンを出しています。

●スワップでもコツコツ稼げる
相場によってはなかなか決済されないポジションを持つこともありますが、プラススワップのポジションを取るようにしていれば、スワップだけでも結構儲かります。豪ドルなら多くの業者で1万ドルあたり50円以上も入ります。(金利状況によってマイナスに転換することもあるので注意する必要はあります)

●ストレスがたまらない。
メンタルケアは投資では重要です。スキャルやスイングなどの裁量トレードだと一生懸命考えたあげく勝ち負けを繰り返すので、感情の起伏が激しくストレスがたまります。自動イフダンなら毎回頭を使って取引する必要はないので全然疲れないです。

●初心者にも簡単。
相場状況を考えて何を売買するかを考える必要がないので初心者でも簡単に取引できます。(儲かるとは限りません)

擬似トラリピのデメリット
 
●レンジを超えたら損失が膨らむ。
基本的にはナンピン買いと同じようなものなので、相場が想定レンジを超えて下がったら、大きな損失を抱えることになります。勝率は高いですが、一度の負けで大損する(いわゆるコツコツドカンという負けパターン)に陥る可能性があります。

●ポジションサイズが小さいので一回あたりの利益はスイングやスキャルより小さい。
ナンピン買い同様に大きなポジションを持つとリスクが高まるので、通常小さいポジションでイフダン注文するのが普通です。なので、上げ下げを繰り返す相場には強い反面、一気に上がる相場では大きな利益は得られません。

以上がトラリピ手法(ループイフダン、トラリピ)の特徴です。
設定によりリスクや損益が大きく変わるため、詳しくはバックテストを行うなどして評価・検証する必要があります。

最近は口コミや感想がネットに多くあるためそれらを比較して大体の評判はわかるでしょう。
私は以前から行っていますが、毎年数十パーセント以上のリターンを出しており、かなり優れた方法だと思っています。